「お前、内野用のグラブないの？」

そう山川穂高に声をかけられ急遽、準備を始めたのは松本航。現在、山川穂高、外崎修汰、川越誠司、森友哉の4人組で自主練習を行っているが、松本が4月9日、「1日限り」？の入門を果たした。持っていたトレーニング用のグラブを持ち4人の輪の中に加わった。

　バスケットボールをドリブルしながらのベースランニング、ダンベルを持ちながらのベースランニング、そして内野ノックに挑戦。ノッカーの山川が「航（わたる）ー！」と大きな声を出して、遊撃に位置した松本航に厳しい三遊間のゴロを打ち込み、何とか逆シングルでさばくも、なかなか送球が定まらない。しかし、徐々に慣れてくると、さすがは投手。強く安定したボールが一塁手の川越のもとに行くようになった。

　参加が決まったのはこの日。

「山川さんに声を掛けていただいたんです。“おいで！”って感じで」と笑顔で振り返った松本航。「いつもと違う動きだったので、しんどかったが、投手の練習とは違うので鍛えられた感はありますよ。ダンベルを持ちながらのランニングなど、全身を使った運動になる多かった。自己採点は60点くらいですかね」と充実した表情を浮かべた。

　松本航は一夜明けて「特に目立った筋肉痛はないです。これからもいろんな観点から野球を勉強していきたいです」と笑顔。きょう10日は、ストレッチなどを行った後に内海哲也とキャッチボールを行い、「通常練習」に戻った。

西武ライオンズ