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今年のドラフトは内野手が豊作!

 

中大・牧秀悟


 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、NPBスカウトも満足に動けない状況だが、今年のドラフトは内野手が豊作だ。プロ野球はもちろん、アマチュア野球も軒並み中止や延期に追い込まれる中、今年注目の選手を紹介したい。

 高校生では、習志野高の角田勇斗が上位候補に挙がる。昨年は2年生ながら遊撃のレギュラーとして、春夏連続甲子園出場。守備は軽快で、ベースカバーなど細やかな動きも評価が高い。春のセンバツでは3盗塁と、俊足も備える。野球センスが光る高校生内野手は、将来性も抜群だ。

 大学生は、東都大学リーグの2人が目立っている。中大・牧秀悟は、昨年の侍ジャパン大学代表に選出され、日米大学野球選手権大会では四番を務めた右のスラッガーだ。守備も二塁、遊撃を守れ、安定している。亜大の遊撃手・矢野雅哉は、1年春から出番を得ながらも、長くバッティングが課題だった。しかし、ボールにコンタクトする感覚を意識した練習がハマり、昨秋は東都大学リーグで首位打者に。「自分は守備が得意」と矢野自身が言うように、守備も申し分ない。

 社会人では、NTT東日本の遊撃手・上川畑大悟の評価が高い。日大時代から守備の名手として活躍し、京田陽太(現中日)と二遊間を組んだ。4年時には侍ジャパン大学代表入り。守備だけでなく、打撃もパンチ力を秘める。昨秋の社会人日本選手権1回戦(対伏木海陸運送)では、1点ビハインドの9回裏二死二塁から同点二塁打を放つなど、勝負強さも備えている。167センチと小柄で、“守備の選手”としてのイメージが強いが、打撃も悪くない。

 アマチュアからプロまで、野球のない時間が続くが、動画サイト等でドラフト候補を探すのも、「おうち時間」にもってこいだ。

文=依田真衣子 写真=BBM
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