選手たちが週に4回の自主練習をこなす中で、辻発彦監督は報道を通じて選手たちの練習内容を見ながら、ルーティンをこなす日々だ。自主練習が始まって以降、球場施設に足を運ぶことはないが、
山川穂高らの捕手練習、
中村剛也の打撃投手、
平井克典のブルペン入りなど、選手の頑張りや工夫は辻監督の目にもしっかり留まっているという。
「まだ開幕までは時間があるから。今はどうしても実戦を積むことができない。だからこそちゃんと動けるようにしていてほしいね。しっかりと実戦に入れるように、ちゃんと打てる、ちゃんと投げられる、そんな状態であってほしい」と話した辻監督。それでも選手たちについては「ちゃんとやっていると思うよ。頑張っていると思う。信頼をしているから」と目を細めた。
一方で、この期間はいつも以上に自身の身体に気を遣う。宅急便を受け取ったらすぐに手洗い、買い物にもほとんど行かない。毎日の日課であるランニングは欠かさないものの、「今は絶対に感染しないこと。しっかり身を守らなくてはいけないからね。それはわれわれもファンの皆さんも一緒でしょう。1日も早く開幕を迎えられるようにやっていかないと」と気を引き締める。
こんな時期だからこそ、家で自ら昼食をつくることもある。
「昨日はサンドイッチを作ったよ。アメリカンクラブサンドだな。パンを焼いてチーズとベーコンときゅうりとマスタードを入れてさ」
本来だったら、明日は東京ドームでのホームゲーム。懐かしいデザインのユニフォームを身にまとい、
大勢のライオンズファンの前で戦うはずだった日だ。1日でも早く開幕を迎えられるように辻監督もあの手この手を使って、自らの身を守り、大勢のファンと会えることを楽しみにしている。
西武ライオンズ