週刊ベースボールONLINE

HOT TOPIC

好きな人物は武田信玄。西武ドラ1・宮川哲が順調に調整中

 


「いつでも実戦に入ることができるように仕上げていきます」と明るい表情で話すのはドラフト1位の宮川哲だ。4月27日には自主練習でキャッチボールを行った後、捕手の中熊大智を座らせて40球弱、すべての球種を投げ込んだ。

「自分なりにいい感じになってきています」とうなずく右腕は、日々練習を継続するなかで週に1回、シート打撃に登板する。20日は愛斗西川愛也綱島龍生川野涼多柘植世那、中熊大智らに投げ込み、「良いイメージで投げられた」と自画自賛したように安打性の当たりをほとんど許さず出来は上々だった。

 自主練習でのテーマは「シート打撃では打者と対戦する上での感覚をなくさない。そして変化球、カウントを取る球、決め球をしっかり投げられるようにする」ことだ。3月下旬のファームでの練習試合でも短いイニングをしっかり抑えていた宮川。打者と対戦する感覚を鈍らせないことが、安定していい状態をキープできている秘訣だ。

 現在は自主練習のため、監督、コーチは自宅で待機。直接コンタクトを取ることはできない。そのため自身の投球動画を杉山賢人二軍投手コーチに送り、アドバイスをもらうこともあるという。実際に杉山コーチからの指摘でフォームのバランスを修正し、投球が改善したことがあった。今は自身でできることを模索しながら、向上心を持って黙々と努力を続ける。

 若獅子寮で暮らす宮川だが、自分の時間もできた。「“一人映画”はかなりしますね」と笑うが根っからの歴史好き。鑑賞するジャンルは大河ドラマ、時代劇、戦争ものなどそのチョイスは渋い。「もともと、日本史が好きなんです。そして歴史上の人物の生き方がいいなあ、と思うことがありますね」と笑う。

 なかでも宮川が好きだという歴史上の人物は武田信玄。「為せば成る 為さねば成らぬ成る業を 成らぬと捨つる人のはかなさ」と詠んだと言われるが、今こそ、この精神で先が見えない現状を乗り越え、敵を圧倒する姿を期待したい。

西武ライオンズ
週刊ベースボール編集部

週刊ベースボール編集部

週刊ベースボール編集部が今注目の選手、出来事をお届け

関連情報

みんなのコメント

  • 新着順
  • いいね順

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング