週刊ベースボールONLINE

HOT TOPIC

筋肥大トレで“怪物”目指す西武・平良海馬。理想は「サファテ投手のような直球」

 

西武平良海馬(球団提供)


 最大100キロあった体重は現在94キロ。しかし筋肉量は「増えた」と不敵な笑みを浮かべるのは3年目の平良海馬だ。

 現在、自主練習期間の中で力を入れているのは筋力アップ。その対象は「(身体の)全部です」と豪語する平良だが、球のスピードアップが目的だ。5月7日はアップを終えた後、キャッチボール、ブルペンでピッチングをし、1時間ほどウエート・トレーニングを行った。胸筋中心のトレーニングとなるが、95キロのベンチプレスを10度持ち上げ、磨きをかけていく。

 そんな平良はブレークした昨年の自身の投球を意外にも「酷評」している。

「スピードだけが出ているという感じ。汚いボールだったと思います」と振り返る。150キロ超の直球で空振りを奪うイメージがある一方、「去年はバッターがボールの上を振っているような気がしたんです。これは“いつもと違う真っすぐ”だから空振りをしていたんだな」と前向きにとらえていなかった。

 バットの上をボールが伸びていく、「サファテ投手(ソフトバンク)のような直球のイメージ」こそが平良の理想のストレートだ。

「160キロは出したい気持ちはある。だけど球質がダメだったらイヤです。伸びがある160キロを出したい」と欲深い。

 ブルペンに入ればいたって好調だ。7日は約60球弱。直球だけではなく、カットボール、スライダー、カーブ、チェンジアップを投げた。「最速は154キロでした。球の質もいいと思います」とうなずいた平良。「昨年よりもいい状態だと思います。後はすべての球種で打ち取れるようにしたいですね」と続けた。

 食事面でも余計な脂肪をつけまいと「サラダ、肉、炭水化物」の順を守って、バランスよく摂取しているという。

 今は開幕の見通しが立たないが、“その日”が正式に決まるまでは、ウエートに力を入れて調整を続けていく。「今年の目標は防御率3.00以内。点を取られない投手になりたい」と語る平良がマウンドで躍動する日が楽しみだ。

西武ライオンズ
週刊ベースボール編集部

週刊ベースボール編集部

週刊ベースボール編集部が今注目の選手、出来事をお届け

関連情報

みんなのコメント

  • 新着順
  • いいね順

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング