西武が「プロ野球選手1年生のきみへ」と題して、育成アマチュア担当(スカウト)から今年のルーキーたちに宛てた“手紙”を公開。各担当から見た選手たちは“子ども”、選手たちから見た各担当は近くで見守ってくれる“親”のような存在だが、この状況下で直接会話をできない日々が続く。その中で、各育成アマチュア担当たちが各選手に対して“今伝えたい想い”を綴ろうと筆を執った。第3回は、鈴木敬洋育成アマチュア担当からドラフト3位・松岡洸希投手に宛てたものを公開する。 西武・松岡洸希(球団提供)
松岡洸希くんへ
“てっぺんが見えない選手”――。これがきみをみた最初の感想かな。上限が見えないからこれからどう成長していくか楽しみしか見えなかったんだよね。
投手としての経験は少ないけれどサイドスローで150キロ投げる選手はそういないし、爆発的な力がある。西武の投手陣を脅かすような存在になってくれる逸材だと感じたね。これから体を作ってトレーニングをしていけば150キロ後半もいけるんじゃないかなと思うよ。
ひとつアドバイスをするなら、もっと広く視野を広げることかな。コーチや先輩と話をして、投手として少ない経験を補うことができたらもっと成長すると思うし、それができると思っているよ。
いまは思うような練習ができないけれど日誌をみて試行錯誤している様子が伝わるし、投げたい気持ちも伝わるけど、時間があるからこそ基礎から徐々にレベルアップしていって楽しく過ごしてくれたらいいなと思います。
最後に。独立リーグでプレーをしてきてNPBに入ったこと、その感謝を忘れずにがむしゃらに泥臭く野球をして欲しい。そして独立リーグからプロを目指す後輩たちのためにも全力で野球に向き合ってほしいと思っています。
埼玉西武ライオンズ育成アマチュア担当
鈴木敬洋(8年目、担当地区:独立リーグ・信越、主な担当選手:2018年
伊藤翔投手)
西武ライオンズ