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19年目の西武・栗山巧は今年も“チームの支柱”。異例のシーズンにも泰然自若

 


 今季で19年を迎える西武・栗山巧。数々の修羅場をくぐり抜けてきた“獅子の支柱”は新型コロナウイルスの影響で開幕できない初めての事態に直面しても泰然自若としている。「(プラス面とマイナス面は)まだ終わったわけではないので何とも言えないところはあります。世界レベルで大変なことになっているので、そのことについては深く考えず、自分たちの与えられた場所とやれることをやっていきたいと思っています」。

 自主練習期間中は「調子を確かめる手段が限られおり、その点が難しく感じました」というが、新しい取り組みも行った。「せっかくなので違うことにトライしたいなと思って、より速い球に負けないようにするために、どういうふうにスイングしたらいいのか、そういう練習をしました。どう打ったらいいのかなと考えてみたり、マシン打撃でトライしてみました。イメージトレーニングに近いと思います」。

 分離してのチーム練習が始まり、開幕は最短で6月19日と言われている。今後、重点を置くのはやはり“実戦感覚”を取り戻すことだ。「フリー打撃でも体のキレや走る体力というところを自分でも“戻った”と実感を得られるようにやっていきたいと思っています。言い訳しないよう、今できることをやり尽くしてベストなパフォーマンスを目指してやっていきたいです」。

 異例のシーズンで成績を残すためにポイントは? という問いには以下のように答えた。「それもしばらく考えていますが、できることならば“転ばぬ先の杖は何なのか”と、そういうのが欲しいです。あまり頭でっかちになりすぎず、自分のできることに集中してやっていくことこそが成績につながり、また野球に集中することの一つのポイントになるのではないかと思います。おおらかに大きく物事を考えながら、かつ数字にこだわっていきたいです」。

 今季の目標に関してもシンプルに考える。「こういう状況なので、あまり深く考えすぎず目の前の1試合、1打席の積み重ねがより大事になってくると思います」。

 あまり深く考え過ぎずとは――。「やっぱり3月20日開幕に合わせてきて、そこに対する気持ちというのは、みんなが良い4月、5月にしたいと考えていたと思います。そこを深く考え過ぎてしまうと残念な気持ちになってしまうので、とにかく前を向くためには一旦おいて、今年はそういうシーズンになるんだと、シーズンが開幕できるだけでもありがたいいことなんだ、というふうに前向きにとらえてやっていきたいです」。

 ファンに向けて「プロ野球が始まったときに“やっぱりプロ野球選手はすごいな”、“しっかりプレーするな”と画面を通じて、僕たちの姿勢やプレーというのを見てもらいたいですし、それによっていいものを感じてもらえたらと思います」と意気込む栗山。今季も“獅子の支柱”であることは間違いない。

写真=BBM
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