昨季、12勝1敗の好成績でチームの連覇に貢献したニール。今季は開幕投手に指名されたが新型コロナウイルス感染拡大のために大役は一旦、延期された。自主練習期間中、最も苦労した点はスケジュール管理だったという。「開幕が見えない時期が続いていた中で、しっかりと開幕に向けたプランを立てられなかったので、そこが一番難しかったです。また、メンタル的にもどうやって高い意識を持って練習していくのかが難しい部分でした」。
しかし、この異常事態に後ろ向きになることはなかった。「ネガティブに考えるのは簡単なことで、それをどうポジティブに考えられるかが大切だと思います。自分ではコントロールできないことだったので、そこをいかにポジティブにしていけるかが重要。特に自分にとっては日本でプレーすることが夢だったので、すでに日本でプレーできていること自体がポジティブにとらえられている要因だと思います」。
6月19日が新たな開幕と決定した。「開幕の目安が見えてきたので、そこから逆算して調整を始めています。プルペンでもゲームを意識した練習をしています。1カ月半ありましたが、キャンプが始まったような気持ちで、また一からやり直していこうという気持ちです」。
実戦に入る準備もできている。「自主練習期間中に何もできない状況だったら難しかったかもしれませんが、施設が使えてしっかりと調整ができていたので、開幕に合わせた良い状態をキープできています。練習試合も2試合くらいの登板かもしれませんが、そこをしっかりやっていきたいと思っています」。
3連覇するためには昨年同様、ニールの活躍が必要になる。「自分の中での予想で開幕戦に向けて準備をしていますし、投げられる状態ではあります」。
開幕から、背番号54の負けないピッチングに期待したい。
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