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編集部員コラム「Every Day BASEBALL」

規格外のスケール感!日本ハム・万波中正がプロ野球を面白くする

 

開幕前の練習試合で周囲の度肝を抜く一発を放った万波


 美しい弧を描いた打球がバックスクリーンに吸い込まれた。

 6月9日のヤクルトとの練習試合(神宮)、衝撃の一発で話題をさらったのが日本ハムの2年目外野手・万波中正だ。ルーキーイヤーはイースタンでチーム最多となる14本塁打をマークし、高卒新人ながら一軍デビューも経験。生まれ持った身体能力の高さ、底向けに明るいキャラクター、まだまだ技術的には粗削りな部分はあるが、一度でもその野性的で躍動感あふれるプレーを見ればこの男の虜になってしまう。

 三振を恐れないフルスイング、常に先の塁を狙う走塁、外野ならどこでも守れる広い守備力も魅力。そんな男が「ジェームスには負けたくない。メチャクチャ意識していますよ」と公言するのが、良き仲間であり、好敵手でもある同期入団の野村佑希。ミドルネームの「ジェームス」の愛称で呼ばれる同じ右の和製大砲。5日前の6月4日の試合では野村が特大のアーチを放ったことも刺激になっており、万波の活力の源の1つにもなっている。

 間違いなく近未来のチームを担うスラッガー。そんな2人がルーキー時に本誌のインタビューの中で掲げた目標は、万波が「2023年の新球場で開幕スタメン。将来的にはベストナインに選ばれるような選手になりたい」。野村も「2023年には一軍でサードを守っていたいですし、ホームラン王を獲りたい」。

 2023年の主役となる男たち。万波中正と野村佑希の今後の成長がいまから楽しみでならない。

写真=BBM
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