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今シーズンは「引き分け」がカギを握る?

 

1982年に優勝した中日。胴上げされる近藤貞雄監督



 2020年のシーズンがまもなく始まる。改めて説明するまでもなく、今年は例年にない特殊なシーズンとなるだろう。

 6月19日開幕の120試合制。日本シリーズは11月21日からと決定したから、約5カ月のペナントレース。6連戦が延々と続き、おそらくダブルヘッダーも組まれるはずだ。

 今シーズンに限り、出場選手登録、外国人枠も増えることが濃厚だが、この「2020特別ルール」で見逃せないのは、延長10回の打ち切り制ではないか。

 延長を想定して、勝ちにいくのか、引き分けで良しとするのか。指揮官のさい配も重要になってくる。公式戦の優勝は勝利数ではなく、勝率で決まるからだ。

 130試合制だった1982年、中日は64勝47敗19引き分けで優勝した。2位の巨人は66勝50敗14引き分け。勝利数は巨人が2勝上回ったが、勝率は.577と.569で中日が8厘上回った。

 言うまでもなく19もの引き分けが効いた。勝てなかったが、負けなかったということだ。延長10回となれば、おそらく今年は引き分けの試合が格段に多くなる。

 この年に中日が記録した19の引き分けはシーズン最多引き分け。120試合制とはいえ、今年はこの数字が更新される可能性がある。ただし、だからと言って優勝できるわけではないので、お間違いなく。

写真=BBM
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