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東京六大学がマスク配布。明大主将・公家響も感染予防をしながら「夏」へ努力を怠らない

 

東京六大学野球連盟から配布されたマスクをつけた明大の主将・公家響は「通気性がいいですね!」と、早速、気に入っている様子だ


 東京六大学野球連盟は加盟6大学の約800人の全部員にマスクを配布した。「感染予防に、一つでも役立ててもらいたい」(同連盟・内藤雅之事務局長)。5月13日に行われた同連盟の臨時理事会で承認され、このほど、6校の野球部合宿所に現物が届いた。

 水着素材が使用されており、手洗いが可能。伸縮性に優れ、飛沫拡散を抑制するマスクだ。チャコールグレーで「TOKYO BIG6」とプリントされた特注品であり、機能的でファッション性も高い。

 明大の主将・公家響(4年・横浜高)は早速、届いたマスクを装着してみると「通気性が良く、心地良いです。感染予防対策に努めることができる」と気に入った様子だ。明大は緊急事態宣言が解除された後も、大学当局からの要請により、自主練習が続いている。6月1日から14日までは帰省期間。公家は地元・福島へ帰ったものの、墓参りをしただけで、日帰りですぐに東京へ戻ってきたという。

「本来は開催されるはずであったリーグ戦が、開催できていない。8月に開催できる望みが残されている(8月中旬から1試合総当たりのリーグ戦開催を模索)。マスクをいただいたことで、より一層、感染予防対策を引き締めていかないといけない。開幕へ向けての第一歩です。感謝の言葉しかありません」

 公家は横浜高でも主将を務め、楽天藤平尚真と同級生で高校通算29本塁打を放った。明大では2年秋にリーグ戦初出場。昨春は三塁手の控えとしてリーグ優勝、大学選手権ではDHとして38年ぶりの日本一に貢献した。主将となった今春は定位置奪取を誓っていただけに、延期となっている開幕が待ち遠しい。

「8月に開催が予定されるリーグ戦は、春連覇がかかっている。目標に向かって一丸となって、勝ちにいきたい。個人的にはチャンスや得点圏で一本を出す。打撃でチームの力になるため、努力を怠らずにいきたいです」

 東京都府中市内にある明大合宿所は集団生活であり、マスクを手放せない。手洗い、うがい、消毒を励行し、三密を避ける。新型コロナウイルスと共存する「新しい生活様式」の中で、万全のコンディションを追い求めていく。

文=岡本朋祐 写真=明治大学野球部提供
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