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「なおさらチャンスに燃える」 西武・山川、森が1打点につき1万円を彩の国みどりの基金などに寄付

 

西武・山川(左)、森(球団提供)


 西武の山川穂高森友哉が今季から新たに「環境支援」に関する社会貢献活動をスタートすること3月27日に発表したが、新型コロナウイルス感染拡大の影響や、開幕延期に伴う試合数の減少などから、一部条件を変更して活動することになった。当初、2020シーズン公式戦において、山川は1本塁打につき1万円を、森は1安打につき2500円を積み立て、埼玉県とそれぞれの地元(沖縄県、大阪府堺市)に寄付する予定だった。しかし今季、新型コロナウイルス感染拡大の影響で開幕は延期に。4月には全国に緊急事態宣言が発出され、チームの全体練習もできなくなった。

 そのような状況下で、注意を払いつつも野球ができる喜びをあらためて感じた両選手は、ロッカーの中で「もっと自分たちにできることはないのだろうか」「いつも応援してくれている皆さんに感謝の気持ちを表現できないか」と話し合いを重ねた結果、野球を通して社会に貢献したいという思いがさらに強くなった。そして、「打点やったらお互い競い合えるし、いっぱい貢献できる」という森の提案で、両選手とも1打点につき1万円を寄付することに決めた。チャンスに強い両選手の持ち味を最大限に活かされる内容になった。

◆山川穂高が取り組む社会貢献活動
<活動内容>
2020シーズン公式戦において1打点につき1万円を積み立て、合計金額の半分を彩の国みどりの基金へ、残りの半分を公益社団法人沖縄県緑化推進委員会に寄付

<コメント>
「子どもたちが思い切り外で遊ぶことができない日々が続き、今もなお油断できない状況が続いています。僕は小学生のころ、外遊びが大好きだったので、子どもたちのことを思うと胸が苦しいです。今回、初めてこの活動をすることを発表した後、友哉から『もっと目標を上げたい』と言ってくれたのがうれしかったです。もちろん、チャンスにはいつでも燃えますが、今年も塁上のランナーをどんどんかえすバッティングをしていけたらと思います。もちろん友哉に負けないように頑張りますよ! 友哉が塁に出てくれれば、僕はホームランで打点を一気に稼ぎたいですね(笑)。早く子どもたちが緑に囲まれて、思い切り外で遊べる日が来ると信じて、1打点1打点積み重ねていきます! 僕の『1打点』が少しでも役に立てればうれしいです」

◆森友哉が取り組む社会貢献活動
<活動内容>
2020シーズン公式戦において1打点につき1万円を積み立て、合計金額の半分を彩の国みどりの基金へ、残りの半分を堺市都市緑化基金と堺市緑の保全基金に寄付

<コメント>
「新型コロナウイルス感染拡大の影響で、大好きな野球ができない日もあり、日々野球が出来る喜びをあらためて感じました。一方で、自宅待機を余儀なくされて、自分の好きなことができない人たちもたくさんいるということに、ずっともやもやした気持ちがあり、僕に何かできることはないかと考える日々が続いていました。自主練習期間中、『せっかくならもっと多くの寄付をしたい』と山川さんに相談したところ、山川さんもすぐに『そうしよう』と賛同してくれました。打点だったらもっと貢献できると思いましたし、山川さんとも競い合えると思いましたから。僕はチャンスで打席を迎えたときにその雰囲気を“楽しむ”ようにしています。今年は、1打点につき寄付をさせていただくということで、当然気合いもより一層入りますし、燃えますね。1打点1打点の積み重ねが環境保全につながるよう、集中してフルスイングしたいと思います」

西武ライオンズ
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