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菅野智之は歴代何位? 巨人開幕戦投手の白星ランキング

 

 巨人は開幕投手にエース・菅野智之を起用する予定だ。もし開幕戦のマウンドに立つことになれば、これで3年連続、通算6回目となる。また、これまでの通算成績は3勝2敗と勝ち越しているが、通算3勝は巨人の歴代開幕戦投手の中で何番目に多い数字なのだろうか? 今回は「巨人の開幕戦投手の白星数」を調べてみた。

菅野はすでに偉大な先輩に並ぶ活躍を残している


巨人・菅野智之


 2リーグ制となった1950年以降、巨人の開幕投手を務めた選手は27人。別所毅彦金田正一堀内恒夫江川卓といった名投手が開幕を任されてきた。では、巨人の開幕投手というプレッシャーに打ち勝ち、最も多く勝ち星を積み重ねたのは誰なのだろうか? 開幕通算2勝以上の投手を白星が多い順にまとめてみた。

【巨人・開幕戦投手の白星ランキング】
第1位 別所毅彦 通算4試合 4勝0敗
同1位 斎藤雅樹 通算6試合 4勝1敗
第3位 堀内恒夫 通算6試合 3勝2敗
同3位 西本聖  通算4試合 3勝0敗
同3位 菅野智之 通算5試合 3勝2敗
第6位 大友工  通算2試合 2勝0敗
同6位 江川卓  通算4試合 2勝1敗
同6位 桑田真澄 通算3試合 2勝1敗
同6位 上原浩治 通算7試合 2勝3敗
同6位 内海哲也 通算3試合 2勝1敗

 最多は4勝で、別所毅彦と斎藤雅樹の2人が並んでいる。別所は球団最多となる221勝の記録保持者で、NPB史上初めて沢村賞を受賞したレジェンド。開幕戦は4戦4勝とパーフェクトの数字を残した。1980年代後半から1990年代半ばまでの巨人をけん引した斎藤も、6度開幕を任されて4勝と大きく勝ち越している。


巨人・江川卓


 3勝には、堀内恒夫、西本聖といった一時代を築いたエースが並び、菅野智之もここに名を連ねている。ダブルエースとして巨人を支えた江川と西本は、ともに開幕を4度任されており、西本が3勝負けなし、江川が2勝とチーム内のライバルだった2人らしい通算成績だ。

 大友工、江川卓、桑田真澄、上原浩治、内海哲也と各時代のエースが2勝で並んでいる。上原は通算7試合と実は巨人史上最も多く開幕のマウンドに立っているが、結果は2勝3敗。大量失点は2003年の中日戦(7失点)のみで、あとは好投しているものの、打線の援護なく負けており、開幕戦との相性は良くなかった。

 あらためて菅野智之の成績を見ると、登板数は歴代3位、白星数は歴代3位タイと、すでに偉大な先輩に並ぶ活躍を残している。もし今年の開幕戦を任され、勝利した場合は、登板数は歴代2位タイとなり、白星はなんと歴代最多に並ぶことになるのだ。

 一方で、菅野はネガティブな記録にも王手をかけている。2018年、2019年と連続で開幕を任されたものの、残念ながら2年連続で敗戦。実は巨人史の中で開幕戦に3年連続で負けた投手はいないため、もし今年負けた場合は不名誉な記録更新となってしまう。

 果たして菅野は偉大な先輩に並ぶことができるのか、それとも不名誉な記録を残してしまうのか。6月19日の開幕に注目だ。

文=中田ボンベ@dcp 写真=BBM
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