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巨人の亀井は歴代何位? 巨人一筋でプレーした選手の「実働年数」最長は誰?

 

 2020年7月9日の阪神巨人(甲子園)で、巨人の亀井善行が通算1000安打を達成。37歳11カ月での1000安打到達は球団史上最年長だった。2005年にドラフト4巡目で入団した亀井は巨人での実働年数は今年で16年目。巨人の現役選手では最長だが、歴代では何番目に長いのだろうか? 「巨人一筋でプレーした選手の実働年数」を調べてみた。

最も長いのは世界のホームラン王の22年


巨人・王貞治


 今回は、2リーグ制となった1950年以降で「入団から引退まで巨人一筋でプレーした選手の実働年数」を調べ、上位をランキングにまとめてみた。

第1位 王貞治……22年(1959−1980年 2831試合出場)
第2位 森昌彦……20年(1955−1974年 1884試合出場)
同2位 柴田勲……20年(1962−1981年 2208試合出場)
第4位 吉田孝司……19年(1965−1983年 954試合出場)
同4位 槙原寛己……19年(1982−2001年 463試合出場)
同4位 阿部慎之助……19年(2001−2019年 2282試合出場)
第7位 堀内恒夫……18年(1966−1983年 560試合出場)
同6位 篠塚和典……18年(1977−1994年 1651試合出場)
同6位 斎藤雅樹……18年(1984−2001年 426試合出場)
同6位 高橋由伸……18年(1998−2015年 1819試合出場)
第11位 長嶋茂雄……17年(1958−1974年 2186試合出場)
同11位 吉村禎章……17年(1982−1998年 1349試合出場)

 上位10位まではこのようになった。最も長くプレーしたのは王貞治で、1959年に入団してから22年もの間、巨人一筋でプレーした。王に次ぐのが同じ時期に活躍した森昌彦(現・祇晶)。1959年に正捕手の座を奪うと、V10を逃した1974年の引退まで20年間巨人を支え続けた。快足のスイッチヒッター・柴田勲も森に並ぶ20年。上位はいずれも巨人の黄金時代を築いたスターばかりだ。

 実働19年は、川上哲治監督時代から巨人を支え続けた吉田孝司と平成唯一の完全試合達成者・槙原寛己、昨季限りでユニフォームを脱いだ阿部慎之助の3人だ。このうち、槙原は肩のケガ、阿部も度重なる故障がなければ、実働年数はさらに長くなっていただろう。

 時代は違えど、巨人を代表する大投手・堀内恒夫と斎藤雅樹はともに18年。巧みなバッティング技術だけでなくパワーも兼ね備えた好打者・篠塚和典と、長らくチームの顔として活躍した高橋由伸も巨人で18年の選手生活を送った。意外なのが長嶋茂雄の17年だろう。長嶋の引退時の年齢は38歳。30代後半、40代でもプレーする選手が多くなった現在からすると若いと思える年齢での引退だったのだ。

巨人・桑田真澄


 ちなみに、1980年代から長く投手陣の柱として活躍した桑田真澄、「バントの神様」として知られる川相昌弘も巨人で通算20年プレー。その後、桑田はMLBに移籍、川相も中日に移籍したためランキングに入れていないが、森や柴田と並ぶ実働年数だった。

 現在16年目の亀井は歴代13位タイ。37歳になった現在も力は衰えておらず、今後はさらに実働年数を伸ばしてくれるだろう。王の22年を超えてプレーし続けてくれることを期待したい。

文=中田ボンベ@dcp 写真=BBM
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