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岡本和真、堂林翔太…開幕から1カ月、セ6球団のタイトルリーダーはどんな選手が?

 

 開幕から1カ月以上が経過した現在、セ・リーグの打率ランキングは、いまだに4割以上をキープしている広島堂林翔太がトップを独走。同僚の鈴木誠也ヤクルト村上宗隆がこれに続いているが、リーグごとではなく、チームごとのタイトルリーダーで見た場合は、どんな選手が名を連ねるのだろうか? 現時点での「各チームのタイトルリーダー」をまとめてみた。
※成績は2020年7月24日終了時点のもの
※打撃成績のうち打率、出塁率は規定打席以上を対象
※投手成績のうち防御率、勝率は規定投球回以上を対象

若手の活躍が目立つセ・リーグ



●巨人
打率:.325(ヘラルド・パーラ
打点:29(岡本和真)
安打:34(岡本和真)
本塁打:10(岡本和真)
盗塁:6(増田大輝
出塁率:.383(岡本和真)

防御率:1.77(菅野智之
勝利数:4(菅野智之)
勝率:1.000(菅野智之)
セーブ数:4(ルビー・デラロサ
ホールドP数:4(中川皓太鍵谷陽平高木京介
奪三振数:39(菅野智之)

 巨人は不動の四番に成長した岡本和真がチーム4冠。新外国人パーラも開幕から安定しており、下位打線の要となっている。投手は菅野が圧巻の成績を見せており、この調子なら自身3度目の沢村賞も見えてくるだろう。

ヤクルト・村上宗隆


●ヤクルト
打率:.364(村上宗隆)
打点:32(村上宗隆)
安打:39(村上宗隆)
本塁打:5(青木宣親西浦直亨
盗塁:5(山田哲人
出塁率:.457(村上宗隆)

防御率:4.30(小川泰弘
勝利数:4(小川泰弘)
勝率:1.000(小川泰弘)
セーブ数:5(石山泰稚
ホールドP数:10(スコット・マクガフ清水昇
奪三振数:21(小川泰弘)

 ヤクルトは昨季の新人王・村上がさらに成長。本塁打のペースは上がらないものの、ボールを的確にとらえる力が大きく成長しており、開幕から安打を量産している。投手は“ライアン”こと小川泰弘がチーム4冠。ここ数年は調子を落としていたが完全復活と言っていいだろう。


●阪神
打率:.316(梅野隆太郎
打点:16(大山悠輔)
安打:26(糸原健斗
本塁打:7(大山悠輔)
盗塁:8(近本光司
出塁率:.413(梅野隆太郎)

防御率:1.80(青柳晃洋
勝利数:4(青柳晃洋)
勝率:.800(青柳晃洋)
セーブ数:5(ロベルト・スアレス
ホールドP数:8(岩崎優
奪三振数:29(西勇輝

 毎年のように打撃が課題に挙がる阪神は、今年も当初は貧打にあえいでいた。それでもここ数試合は大山がコンスタントに本塁打を放つなど目立った活躍を見せており、復調したボーアとともに打線を支えてくれるはずだ。投手は西、青柳の2本柱が先発ローテの軸としてチームをけん引している。


●DeNA
打率:.363(佐野恵太
打点:19(ネフタリ・ソト宮崎敏郎
安打:41(佐野恵太)
本塁打:7(ネフタリ・ソト)
盗塁:3(梶谷隆幸
出塁率:.434(佐野恵太)

防御率:1.45(平良拳太郎)
勝利数:2(平良拳太郎、井納翔一今永昇太大貫晋一スペンサー・パットン
勝率:.667(平良拳太郎)
セーブ数:6(山崎康晃
ホールドP数:6(石田健大
奪三振数:36(今永昇太)

 今季優勝候補に挙げられながらも投打がかみ合わず試合を落としているDeNA。打線は筒香嘉智の後継者に指名された佐野が期待どおりの活躍を見せ、主砲のソトとともに打線をけん引している。投手は平良の好投が目立つもそれ以外がピリッとせず。特に救援陣の不調は深刻だ。

広島・堂林翔太


●広島
打率:.410(堂林翔太)
打点:24(鈴木誠也)
安打:41(堂林翔太)
本塁打:8(鈴木誠也)
盗塁:5(堂林翔太)
出塁率:.472(鈴木誠也)

防御率:2.92(大瀬良大地
勝利数:3(大瀬良大地)
勝率:.750(大瀬良大地)
セーブ数:1(菊池保則一岡竜司
ホールドP数:7(塹江敦哉
奪三振数:31(森下暢仁

 堂林が開幕から打ちまくっており、28試合を終えた時点でいまだに.410と高い打率をキープ。夢の4割達成となるか注目だ。また四番の鈴木も今季はさらに好調で、順調なら昨季以上の成績を残す可能性が高い。投手陣は大瀬良大地がチーム三冠だが、救援陣が崩壊しており、特に抑えのふがいなさは数字にも表れている。


●中日
打率:.316(ダヤン・ビシエド)
打点:25(ダヤン・ビシエド)
安打:36(ダヤン・ビシエド)
本塁打:9(ダヤン・ビシエド)
盗塁:2(大島洋平
出塁率:.364(ダヤン・ビシエド)

防御率:4.04(大野雄大
勝利数:2(岡野祐一郎梅津晃大松葉貴大
勝率:.000(大野雄大)
セーブ数:3(岡田俊哉
ホールドP数:6(祖父江大輔
奪三振数:36(大野雄大)

 現在、最下位の中日は打線ではビシエドが盗塁以外チームトップと、「ビシエド頼み」の状況。大島も頑張っているが、この2人以外の活躍がないと上位浮上は難しい。投手陣も先発が軒並み不調で、大黒柱の大野もいまだ勝ち星なしと苦しい状況だ。

 各チームのタイトルリーダーをまとめてみた。今季は試合数が少ないため、打てない試合が続いたり、連続して打ち込まれたりした場合は、数字が大きく変動する。数日前に首位打者だった選手が、いつの間にかトップ5以下になる可能性もある。果たして数カ月先にこのメンツはどのように変化しているのか、今後の展開に注目したい。

文=中田ボンベ@dcp 写真=BBM
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