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佐々木主浩、岩瀬仁紀、サファテ…「平成最強の守護神」は誰?

 

 今季は各球団の抑え投手が不安定で試合終盤の逆転劇が多い。ルーキーイヤーから守護神を務め、最多セーブ賞を2度獲得しているDeNA山崎康晃は7月26日現在、12試合登板で防御率8.74、NPB歴代4位の通算243セーブをマークしている阪神藤川球児も不調で1度、ファーム降格したことからも、9回の1イニングを抑える難しさを物語っている。抑えが注目されるようになったのは先人たちの活躍が大きい。佐々木主浩高津臣吾岩瀬仁紀……マウンドで圧倒的なオーラを放った彼らの中で「平成最強の守護神」は誰だろうか。

横浜・佐々木主浩


・佐々木主浩(横浜、マリナーズ)
※NPB通算 439試合登板、43勝38敗252セーブ1ホールド、防御率2.41
※MLB通算 228試合登板、7勝16敗129セーブ、防御率3.41

 落差の大きなフォークは魔球と呼ばれ、「球種が分かっていても打てない」と打者たちを嘆かせた。5度の最優秀救援投手を獲得。38年ぶりの日本一に輝いた98年は51試合登板で1勝1敗45セーブ、防御率0.64と驚異的な成績でMVPを受賞した。愛称の「ハマの大魔神」が新語・流行語大賞を受賞するなど、社会現象となるほどの活躍だった。メジャーでも日本人最多の通算129セーブをマーク。抑えとして一時代を築いた。

ヤクルト・高津臣吾


・高津臣吾(ヤクルト、ホワイトソックス、メッツほか)
※NPB通算 598試合登板、36勝46敗286セーブ8ホールド、防御率3.20
※MLB通算 99試合登板、8勝6敗27セーブ8ホールド、防御率3.38

 右のサイドスローから繰り出される伝家の宝刀・シンカーを武器にNPB歴代2位の通算286セーブ。日米通算300セーブは佐々木と高津の2人のみの大記録だ。ヤクルト時代に最優秀救援を4度獲得。日本シリーズで挙げた通算8セーブは史上最多記録で、4度の胴上げ投手となるなど大舞台に強かった。日本、米国、韓国、台湾と4カ国のプロ野球でプレーした初の日本人選手で、独立リーグ・新潟でも守護神を務めた。


・デニス・サファテ(広島西武、ソフトバンク)
※NPB通算 427試合登板、27勝20敗234セーブ48ホールド、防御率1.57
※MLB通算 92試合登板、5勝4敗8ホールド、防御率4.53

 150キロ後半の直球を武器に、日本での実働8年間で防御率1点台が6シーズンと抜群の安定感を誇る。2014年に史上初の両リーグ30セーブを達成、17年にはシーズン日本最多記録の54セーブを挙げた。同年の日本シリーズでは第2、3戦でセーブを挙げ、第6戦では9回から3イニングを投げ、サヨナラ勝利を呼び込むなど日本一に大きく貢献し、MVPを受賞した。今年は股関節出術から2年ぶりの復活マウンドを目指す。

中日・岩瀬仁紀


・岩瀬仁紀(中日)
※NPB通算 1002試合登板、59勝51敗407セーブ82ホールド、防御率2.31

 1002試合登板で通算407セーブはいずれもNPB歴代最多記録。左腕から鋭く横滑りするスライダー、手元で動く直球で打者を翻弄した。ルーキーイヤーの1999年から2013年まで15年連続で50試合以上登板するなど心身ともにタフであることで知られ、最多セーブ投手を5度受賞したほか、セットアッパーとしても最優秀中継ぎ投手を3度受賞している。日本シリーズも6度出場して失点はゼロ。まさに絶対的守護神だった。

写真=BBM
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