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CAR3219フィールドで躍動する若獅子

西武・佐藤龍世 「振る力がついてきた」二軍で打撃好調の2年目スラッガー/CAR3219フィールドで躍動する若獅子たちVol.3

 

「だいぶ調子が上がってきました」


西武佐藤龍世(球団提供)


 CAR3219フィールドの左中間に向かって大きな弧を描いた打球はフェンスを越えていった。7月30日のイースタン・北海道日本ハム戦。四番に座った佐藤龍世は加藤貴之投手から今季3号のソロホームランを放った。「ちょっとこすり気味でした。入るか不安でしたが、行ってくれて良かったです」と口元から白い歯がこぼれた。

 打席では“余裕”がうかがえる2年目の佐藤だが、第2打席、第3打席はともにボール球を悠々と見送り四球で出塁。第4打席はレフト線への二塁打を放ち好調をキープ。佐藤は28日の同カードでも3安打とバットは振れている。「ここ最近、だいぶ調子が上がってきました。監督はじめ、スタッフの方々とずっと一緒にやってきている。その成果が出てきているのかなという感じです」とうなずいた。さらに「暖かくなってきて、体の切れが出た」と続け、「タイミングも合っていますし、振る力がついてきていると思います」と大きな手ごたえを口にしている。

 ファームの本拠地がCAR3219フィールドに生まれ変わったことも、佐藤のモチベーションの1つになっている。「球が見やすいです。土もきれいですし、ビジョンも大きくて、なんかテンションが上がります。野球をしていて気持ちがいいっす!」と笑った。一方で佐藤は今年の春季キャンプはA班としてスタート。仲の良い山川穂高らと陽が暮れ、寒くなるまで、宮崎・南郷スタジアムの室内練習場で連日打ち込む“練習の虫”と化していた。本来、佐藤がいる場所はここではない。

 8月1日現在、イースタンで22試合に出場し、打率.313、4本塁打、15打点。「すぐ一軍に上がれるように頑張っています。ぜひ応援よろしくお願いします」と直近の抱負を短い言葉に込めた。

西武ライオンズ
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