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“10年モノ”刻印レンガを購入した西武・ニールが描く自らの“10年後”とは?

 

レンガのサンプルを持って笑顔のニール(球団提供)


 8月12日、リード・ギャレットとともに、「ライオンズ チームストア フラッグス」に足を運んだザック・ニール。目的はギャレット同様、母国の家族にライオンズグッズを贈るためだった。

 フラッグスの中でニールが、立ち止まったのが「刻印レンガ」のサンプル。その前で「やっぱりいいな」と言わんばかりの笑顔を見せた。実はニール、現在、一般にも販売されているこの“レンガへ名前を刻印する権利”を自腹で購入していたのだ。

「チームには日ごろからお世話になっているから。少しでも恩返しをしたいと思って僕も買ってみようって思ったんだ」と白い歯を見せたニール。メットライフドームの選手ロッカー入口には、“選手への連絡事項”がまとめてホワイトボードに貼られているが、その中にあった「レンガ刻印の案内」。どうやらニールはそれを見て、通訳に購入方法を聞いたようだ。

 レンガへ刻印する内容は、権利を買った人の想いがそれぞれ詰まっている文言でも生年月日でもいい。ニールは「Neal Family Fort Worth Texas」と刻むことを決めている。「僕と僕の家族が暮らしている場所をこのメットライフドームに残し、ファンの皆さんに知ってもらいたいと思った」とその理由を話した。

 このレンガサークルは2021年3月に完成する。そして2031年までの10年間、ドームの前に設置され続ける予定だ。

 ニールは10年後、どこで何をしているのだろう。

「そうだね。そのとき、僕はもう41、42歳か? 6回3失点くらいを目指してやりながら、登板後は今よりもだいぶ疲れやすくなっているんじゃないかな(笑)。でも、ライオンズファンのために頑張っていたいね」とはにかんだ。

 いろいろな人がさまざまな思いを持って想いを刻むレンガの枠は、日に日に埋まっていく。ニールは「選手とファンの方々が同じ場所に名前や言葉を残せる機会はなかなかないよ。ぜひ、みんなにも買ってほしいな」と自らの名前とライオンズファンが共に同じ場所に刻まれることを願った。

西武ライオンズ
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