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盤石なのはどこ? パ・リーグ6球団 「クローザー」事情は?

 

福岡ソフトバンクホークス



 やはり9回のマウンドがよく似合う。球団の日本人選手としては初となる2年連続30セーブをマークし、今季も抑えに君臨する森唯斗。開幕戦(6月19日のロッテ戦=PayPayドーム)でさっそくセーブに失敗するなどシーズン当初はピリッとしない投球で状態が心配されたが、徐々に本来の力強い投球が戻ってきた。7月に続き、8月も23日現在、防御率1点台をキープ。リーグ2位の14セーブはもちろんのこと、同点の場面で登板した際にはきっちりホールドをマークして8月20日のロッテ戦(ZOZOマリン)では通算100ホールドを到達した。「まだまだ通過点ではありますが、これからも頑張っていきたい」。頼もし過ぎる右腕が、2年ぶりのセーブ王奪取も見据えて安定感ある投球を続けていく。

千葉ロッテマリーンズ


ロッテ・益田直也


 今季も益田直也が開幕から不動の存在となっている。開幕2戦目(対ソフトバンク、PayPayドーム)で今季初セーブを挙げてから順調に数を積み重ね、8月23日現在、リーグトップの16セーブ。同点時の9回にもマウンドにも上がり、3ホールドもマーク。好調の打線が、試合中盤から終盤にかけて逆転するケースも多く、試合が動いている中でも、しっかりとゲームを締めている。決め球・シンカーに加え、今季のストレートの最速は151キロを計時。今年31歳を迎え、ベテランの域に差し掛かるも衰え知らず。昨年にFA権を取得も「このチームで優勝したい」と残留を決断した背番号52が右腕を振り続ける。

東北楽天ゴールデンイーグルス



 昨季は抑えの松井裕樹が38セーブ、森原が29ホールドをマークし、この2人を中心に抜群の安定感を誇った。今季から松井が先発に再転向し、新クローザー・森原でスタート。だが9回を任されるはずだった右腕は救援失敗を繰り返し、「本来の姿ではない」(三木肇監督)と7月末に二軍再調整を言い渡された。現在は代役のブセニッツ(防御率0.81)、牧田和久(同1.52)らでしのいでいる。松井は先発として白星こそ手にしていないが、ようやく調子が上向いてきた。だが森原は一軍復帰を果たした後も、本来の位置に戻れるほどの信頼を取り戻せていない。この苦境を打破するためには森原の復調が不可欠だ。

北海道日本ハムファイターズ



 キャンプからポジションを争っていた石川直也が右ヒジの違和感(のちにトミー・ジョン手術)で戦線離脱し、昨季に続いて秋吉亮をクローザーに固定しても今季もスタート。8月23日現在、21試合に登板して10セーブをマークしているが、防御率は4.87。直近では8月20日の楽天戦(札幌ドーム)で3点リードの9回に痛恨の同点3ランを浴びるなど、安定感にはまだまだ課題を残す。だが現時点で最終回のマウンドを託せるのはほかには見当たらず、よほどのことがない限りは秋吉で戦っていくことになりそうだ。日本ハムのブルペンは7回、8回には宮西尚生玉井大翔に加え、ケガからの復帰間近の公文克彦と実力者がそろっているだけに、クローザー・秋吉の投球が後半戦の大きなカギを握る。

埼玉西武ライオンズ



 昨季、30セーブを挙げた増田達至が今季もクローザーを務めている。気持ちの切り替えも早く、クローザーの適性抜群の右腕。先週末は右腕の張りもあり、ベンチを外れたが8月23日現在、19試合に登板して2勝12セーブ、防御率1.89をマークしている。投球の約8割がストレートで、今季最速152キロを誇る同球種で打者のバットを押し込んでいく投球スタイルだ。現在、通算115セーブ。球団最多は現一軍投手コーチの豊田清が持つ135セーブ。今季中の記録更新の可能性も十分にある。7月下旬には国内FA権を取得。昨年の契約更改で複数年を断り、1年契約を結んだことから、オフにはその動向が注目されるはずだ。

オリックス・バファローズ


オリックス・ディクソン


 誇りを胸に来日8年目を迎えるブランドン・ディクソンが9回のマウンドに上がっている。昨季途中に先発から配置転換。不慣れポジションも昨季18セーブを挙げ「自分で信頼をつかんで、やっと与えられるポジション。そこを与えられたということはチームの責任を背負って投げないといけない。その責任を果たせるように」と自覚は十分。今季はセーブシチュエーションが訪れることが少ないが、ナックルカーブを効果的に使って打者を斬り、8月23日現在、8セーブを挙げている。一方で連投を避けるために、中嶋聡監督代行が指揮を執った8月23日の西武戦(京セラドーム)では、支配下1年目の漆原大晟を登板させプロ初セーブ。次代のクローザー候補も育成中だ。

写真=BBM

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週刊ベースボール編集部

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