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巨人・戸郷、広島・森下の新人王争いに割って入る「ダークホース」とは?

 

セの新人王争いをリードする広島・森下(左)、巨人・戸郷


 セ・リーグでは高卒2年目右腕の巨人・戸郷翔征と広島の大卒ルーキー・森下暢仁が激しい新人王争いを繰り広げている。8月25日現在、戸郷は6勝2敗、防御率2.11。首位を快走する巨人は先発陣に不安が残る中、エースの菅野智之とともに不可欠な柱として活躍。その貢献度は大きい。森下も負けていない。5勝2敗でリーグ2位の防御率2.14。8月14日の阪神戦(京セラドーム)でプロ初完封勝利を飾り、21日の巨人戦(マツダ広島)でも8回1失点の快投で自身3連勝を飾った。

 新人王レースは戸郷と森下の一騎打ちになると見られていたが、ダークホースとして割って入るのが中日ヤリエル・ロドリゲスだ。昨オフに育成契約で獲得した23歳右腕はファームでの好投が評価され、8月3日に支配下登録。プロ初先発で抜擢された9日の巨人戦(ナゴヤドーム)で衝撃デビューを飾った。最速155キロの直球と大きく曲がって落ちるスライダーを武器に7回1死まで無安打の快投。この試合は同点に追いつかれてプロ初白星はならなかったが、15日の巨人戦(東京ドーム)、22日のDeNA戦(ナゴヤドーム)と上位球団を相手に白星を飾り、2勝0敗、防御率1.40と抜群の安定感を見せている。

中日・Y.ロドリゲス


 他球団のスコアラーは「ロドリゲスは打者が打席で恐怖心を感じると思う。直球はカット気味の軌道で球質が重くて速い。制球は決して良いわけではなく散らばるので的を絞りにくい。縦に落ちるスライダーも直球と見間違う球速で来るので見極めが難しい。阪神のエースでバリバリ活躍していたときの藤浪晋太郎みたいなイメージかな。スタミナに少し難があるかなと感じるけど厄介な投手です」と分析する。

 日本球界でのプレーを熱望していたロドリゲスは異国の地で成功したい思いが人一倍強い。昨年11月に韓国で開催されたWBC1次ラウンドのカナダ戦にキューバ代表で登板し、奪三振を量産した快投が視察に訪れた中日・与田剛監督の目の留まり獲得につながった経緯がある。潜在能力の高さはメジャー球団から評価され、日本国内でも獲得を検討していた球団が中日以外にあったという。8月11日の実行委員会で球団が同じキューバ人のアリエル・マルティネスとともに2人の新人王資格を申請して承認された。森下、戸郷を追いかける立場だが、シーズンはまだ半分以上残っている。NPB史上初の外国人選手の新人王獲得はなるか。

写真=BBM

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週刊ベースボール編集部

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