8月31日現在、規定打席以上でセ・リーグの2ストライク後の打率ランキングは以下のようになる。
※( )はシーズン打率 1位 .315(.341) 村上宗隆(ヤクルト)
2位 .286(.288) エスコバー(ヤクルト)
3位 .262(.304)
大島洋平(
中日)
4位 .255(.276)
ビシエド(中日)
5位 .243(.339)
佐野恵太(
DeNA)
6位 .239(.306)
高橋周平(中日)
7位 .238(.288)
梅野隆太郎(
阪神)
8位 .235(.309)
宮崎敏郎(DeNA)
9位 .234(.318)
西川龍馬(
広島)
10位 .227(.287)
山崎晃大朗(ヤクルト)
トップに立つのは唯一、3割台をマークしている村上だ。3年目を迎えた今季、佐野と2厘差の打率.341で首位打者を走るツバメの若き四番。昨季は打率.231に終わっているから大きな成長を見せていると言えるだろう。昨季と比較して向上したのが、この2ストライク後の打率だ。追い込まれると昨季は打率.149とまったく結果を残すことができなかった。それが投手が絶対的に有利な1ボール2ストライクは昨年の打率.074から打率.323とジャンプアップ。投手、打者のどちらにもプレッシャーがかかるフルカウントでも昨年は.169だったが、今年は打率.355と良化している。
もちろん、三振率も減っている。昨年は593打席で184三振だったから、三振率は.310。それが今季は257打席で54三振だから三振率は.210と1割減だ。今季、放った本塁打を見ると0ストライク後は3本、1ストライク後は2本、2ストライク後は6本。追い込まれてからが一番多いが、打者が不利な状況でも強くスイングし、かつコンタクト率が高いのが読み取れる。
ちなみに最下位は
丸佳浩(
巨人)だ。なんと2ストライク後は94打数8安打、打率.085と昨季の.209から急落している。今季、本調子ではない大きな要因だろう。
写真=BBM