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今年の活躍で株が急騰! FAで争奪戦が囁かれる「意外な伏兵」とは

 


 8月21日に国内FA権を取得したDeNAの梶谷隆幸に、他球団から熱視線が注がれている。今季は不動の一番に定着し、9月9日現在、66試合出場で打率.303、11本塁打と好成績をマーク。他球団の編成担当は「もともと潜在能力が高い選手。打撃はツボにはまるとすごい反面、粗さが課題だったけど、今は追い込まれても粘れるようになっている。守備範囲が広くて球際も強い外野の守備も魅力です。獲得に興味を示す球団は多いと思います」と評価する。

 そんな梶谷だが、シーズン前は定位置を確約されていなかった。中畑清前監督に素質を見出され、右翼のレギュラーとして活躍していたが、近年は苦しんでいた。右肩の状態が思わしくなく、若手の台頭もあり出場機会が激減。昨年は41試合出場で打率.215、5本塁打と精彩を欠き、「トレード要員」と囁かれていた。今年も左翼が新主将の佐野恵太、中堅がリードオフマン筆頭候補の神里和毅、右翼が新外国人・オースティンの布陣が有力だったが、この序列をひっくり返す。神里が打撃不振で実戦を積み重ねても調子が上がらず、梶谷が少ないチャンスを生かして中堅のレギュラーを奪い取った。
 
 他球団を見渡すと右翼を固定できずに悩んでいるチームは多い。阪神糸井嘉男が右翼でチーム最多の46試合を守っているが、右ヒザに古傷を抱えて常時出場するのが厳しい状況になっている。広い甲子園で俊足を生かした梶谷の守備力は大きな魅力だろう。また、中日平田良介が打撃不振でファーム降格を味わうなど右翼のレギュラーが不在。巨人ヤクルトも固定できていない。オリックスも中堅が後藤駿太西浦颯大中川圭太佐野皓大ら7人が起用されているが決め手を欠いている。

 梶谷は人的補償が必要なBランクだが、今季の推定年俸は7400万円。今オフのFAの目玉として注目される年俸5億円のヤクルト・山田哲人、2億円の日本ハム西川遥輝、1億3000万円の中日・大野雄大に比べると格安だ(いずれも金額は推定)。2007年に高校生ドラフト3巡目で入団以来、今季で14年目を迎えるチームへの愛着は強い。球団も今季の働きぶりを評価して好条件で慰留するとみられる。残留か、FA移籍か。まだ気が早い話だが、FA市場で株が急騰した梶谷の決断が注目される。

写真=BBM

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