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内野の要の現状は? セ・リーグ6球団「遊撃手」事情

 

読売ジャイアンツ



 キャプテンであり、打線のけん引車でもある坂本勇人が長く内野の要を務める。2008年、高卒2年目の開幕戦は「八番・セカンド」で先発出場したが、試合途中にショートの二岡智宏(現巨人三軍監督)が故障、離脱したことでショートに回り、以降、現在に至るまで不動の存在に。広い守備範囲と正確なスローイングを武器に、徐々に確実性も増して、2016年にゴールデン・グラブ賞を初受賞。その後、17年、19年と同賞を受賞し、“名手”の仲間入りを果たした。打っても12年に最多安打(173安打)、16年に首位打者(.344)と最高出塁率(.433)のタイトルを獲得。通算2000安打も今季中の達成が濃厚で、球団史上最高ショートの呼び声も。ポスト坂本の候補としては、現在は二遊間を組む吉川尚輝か。

阪神タイガース



 昨季まで木浪聖也と北條史也という同学年の2人がショートの座を争っていた。今季もその戦いが続くと思われており実際、開幕当初は先発が右投手なら左打者の木浪、左腕なら右打者の北條がスタメンに名を連ねるという起用法だった。しかし、北條が不振で二軍降格となると木浪が遊撃のレギュラーに。現在ではチーム2位の試合出場数になっている。まだまだ守備は粗削りで、5個のエラーを犯しているが、それでも新人だった昨季よりも格段に安定感が出てきている。今季はこのまま、木浪が正遊撃手の座を守り続けるはずだ。

横浜DeNAベイスターズ



 74試合を終えた現時点で、大和が49試合でショートを守り最多出場ではあるが、固定できていない。ここ最近は、大和はセカンドを守る機会も多い。というのも、ショートのポジションは打撃優先で決まることが多いからだ。今季は倉本寿彦が打率.328と好調をキープ。さらには、6月、7月は柴田竜拓もヒットを量産し、レギュラー争いに食い込んできた。そのため、この3人が「日替わり」でショートの守備に就く。守備力よりも、打撃を重視するラミレス監督らしい起用法と言えよう。

中日ドラゴンズ



 ルーキーイヤーの2017年からレギュラーに定着し、4年目の今季もチーム不動のショートを務める京田陽太。その座は揺るぎない。守備力には定評があるものの、今季ここまで9失策はショートの中ではリーグワースト。守備位置がより深くなり、打球に追いつく範囲が広がったことが大きな理由だろう。かつての名二塁手、荒木雅博コーチからは「エラーが増えてもいいから思い切ったプレーを」と言われている。失策が増えた分、華麗な美技も増えて投手を助けているのは間違いない。京田陽太がワンランク上のショートを目指して奮闘している。

広島東洋カープ



 広島では、9月14日までの72試合中63試合と、ほとんどのゲームで田中広輔が先発出場している。同日現在で打率は.223と、あまり本調子とは言えないが、やはり守備力優先のポジションだけに、キャリアと守備の安定感を買われている格好だ。相手が左投手の先発時には、上本崇司三好匠が先発することもある。上本は今季、打撃に進境を見せており、先発したときに結果を残していければ出場機会を増やすチャンスもあるか。ただ、他球団と比較したときには、戦力的に優位を築けているポジションでないことも確か。今季、ファームでも数字を残せず一軍出場ゼロに終わっている小園海斗の本格化がいつになるかが、将来的にはポイントになりそうだ。

東京ヤクルトスワローズ


ヤクルト・エスコバー


 今季加入したアルシデス・エスコバーが、鉄壁の守りを見せている。ロイヤルズ時代の2015年には、ゴールドグラブ賞を受賞した名手だ。安打性の当たりを好捕してジャンピングスローでアウトにしたり、座ったままのスローイングで走者を封殺に仕留めたりするなど、世界一とも言うべきフットワーク、グラブさばき、スローイングで、何度もチームの窮地を救ってきた。打っても打率.288とまずまずで、コンスタントに安打を積み重ねている。今季は、西浦直亨廣岡大志らが正遊撃手の座を狙っていたが、守備、打撃ともにエスコバーの安定感には敵わない。

写真=BBM

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週刊ベースボール編集部

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