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週べ60周年記念

メジャーの薬物汚染/週べ回顧1972年編

 

 一昨年、創刊60周年を迎えた『週刊ベースボール』。現在、(平日だけ)1日に1冊ずつバックナンバーを紹介する連載を進行中。いつまで続くかは担当者の健康と気力、さらには読者の皆さんの反応次第。できれば末永くお付き合いいただきたい。

藤原弘達の球界未来予想?


表紙は巨人長嶋茂雄


 今回は『1972年2月7日号』。定価は90円。

 メジャーの薬物汚染についての記事があった。
 ヤンキースで20勝を挙げたこともあるジム・バウトンが書いた『ボール・フォア』という著書が発端だ。
 そこには、
「アンフェタミン(興奮剤の一種)を飲まなければ満足に働けない選手をたくさん知っている」
 と書いてあった。
 当時、アンフェタミンをフットボール選手が常用し、心臓発作で亡くなった例もあったという。

 アンフェタミンが分かりにくければ、メチールアンフェタミンなら分かるだろう、と書いてあった。
 メタンフェアミン、いわゆるヒロポンである。戦時中は軍人の戦意高揚、というより、戦いに対する恐怖の軽減のために処方され、戦後は軍部の備蓄が横流しされたり、密造物などが一般市民にも広がった。
 バービチュレートも使用されたという、これはアンフェタミンで上がり過ぎたテンションを下げる鎮静剤らしい。
 ほかアナボリック・ステロイド使用者もいたということだが、健康を損なったり最悪死に至ることもあるとし、米コミッショナーは薬物に対する禁止令と罰金を出した。

 政治学者の藤原弘達さんの連載コラムで、ファンだったという(広島生まれ)カープと近鉄の日本シリーズを夢見、最後は「4対3」(4勝3敗か)で広島が日本一になってほしいと予想? している。この2球団に加え、ヤクルトが、当時まだ優勝経験がなかった(初出修正)。
 その年、常勝軍団巨人軍はびりになるそうだが、これも微妙な時間差で実現している。
 
 では、またあした(今日はアップが遅くなりすいません)。

<次回に続く>

写真=BBM
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