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巨人に他球団からFA加入した野手、打撃ランキング最上位は誰?

 

 巨人はこれまでに数々の強打者をFAで獲得してきた。チーム加入後も目立った活躍を残した選手もいれば、残念ながら期待どおりの活躍ができなかった選手もいる。では、最も活躍した選手といえば誰なのだろうか。今回は、「巨人加入後の通算打撃成績」がトップの選手が誰なのかを調べてみた。

巨人で最も多く出場したFA戦士は清原


西武からFA移籍し、巨人では9年間プレーした清原


 まずはFAで加入した選手で最も多く出場した野手を調べたところ、最多は清原和博の846試合。1996年オフにFA加入した清原は、通算9シーズン巨人に所属。フル出場を果たしたシーズンはないものの、出場試合数はトップとなった。また、清原は通算打席数が2703でこちらも生え抜き選手を除けば最多となる。

 最多安打は在籍6シーズンで765安打をマークした村田修一だ。特に2013年は最多安打のタイトルにこそ届かなかったものの、自己最多の164安打を記録。キャリア終盤の2016年は160安打、引退年の2017年も100安打と、長打力だけでなく安定したバットコントロールでもチームに貢献した。ちなみに村田の次に多いのが小笠原道大で745安打、次いで清原の720安打となっている。

清原は本塁打、打点でもトップ


 清原は、本塁打と打点でも巨人加入選手の中で最多の数字を残している。FA加入1年目の1997年は32本塁打をマーク。巨人の右打者が30本以上を記録したのは1988年の原辰徳以来だった。残念ながら清原が巨人で30本以上を放ったのはこの年のみ。2001年、2003年と奮起した年はあったが、以降は本数が低下した。それでも9シーズンで巨人史上9位となる185本塁打を記録。これは川上哲治を超える数字で、打点も通算576で巨人歴代15位の好記録だ。

巨人でも抜群の打撃力を見せた落合


 他チームから移籍してきた選手で通算打率が最も高いのは「安打製造機」こと張本勲。巨人での通算打率は.328で、他のチームから加入した選手では断トツの数字だが、FA加入した選手に限定した場合は、落合博満の.2962がトップとなる。落合は巨人在籍時の通算出塁率も.405でこちらも歴代トップの数字を残している。

 盗塁は片岡治大が49盗塁で歴代最多となる(出戻りの脇谷亮太を除く)。ケガの影響で在籍期間の大半で満足にプレーできなかったが、もし万全であったならもっと盗塁数が増えていただろう。

 最多出場だけでなく、本塁打や打点でもトップと、単純に打撃成績だけを見れば、FA加入した選手で最も活躍したのは清原だといえる。現在の巨人では、広島からFA加入した丸佳浩が清原を超える可能性のある選手。今シーズンは調子を落としているが、数年すれば「他球団から巨人加入後の通算打撃成績」のトップに丸の名前が並ぶかもしれない。

文=中田ボンベ@dcp 写真=BBM
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