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勝負強いのは……セ・リーグ6球団「チーム打点王」は誰?

 

読売ジャイアンツ



 10月5日現在、セ・リーグの打点ランキングで、2位の中日ビシエドに4打点差の72打点をマークしている岡本和真がもちろん、チームの稼ぎ頭。一時は短縮された今季の120試合で換算しても、120打点超の驚異的なペースで数字を積み上げていた。タイトル争いに関しては「特に意識はしていないです。目の前の1打席を大事にしたい」と話す岡本だが、「(チャンスでは)特に強く意識を持って臨んでいます」と打点にこだわるのは、四番の責任感がゆえ。初めて四番に座った2018年の100打点がこれまでの最高だが、キャリアハイの更新も期待できる。

阪神タイガース



 10月5日現在、24本塁打で巨人・岡本和真と並びリーグ1位の大山悠輔がチーム最多の63打点を挙げている。開幕スタメンから外れ、6月には本塁打が「0」なら打点も「0」であった。しかし7月入りライバル、マルテのケガもありスタメンの座をつかむと、チャンスの場面でもしっかりとバットを振っていき、打点を挙げていった。10月に入り、四番のサンズが不振気味となり、得点圏に走者がいない場面で打席が回ってくることが多くなってきているが、そこは自らのバットで本塁打をたたき出すことで、打点も自然と多くなっていくはずだ。

横浜DeNAベイスターズ


DeNA・ソト


 目下、首位打者を走る佐野恵太と、2年連続ホームラン王のソトが激しく打点をチーム内で争っている。10月5日現在、ソト64打点、佐野63打点と非常に僅差だ。ソトは9月に月間8本塁打で打点を伸ばしたのに対して、佐野は9月の得点圏打率.455と驚異的な勝負強さを見せた。主軸に座る両選手の働きがチームの勝敗に直結すると言って過言ではない。ソトと佐野が打点を伸ばすことで、打線は活性化。浮上のきっかけをつかめないチームを波に乗せるはずだ。

中日ドラゴンズ


中日・ビシエド


 中日の打点王は主砲ビシエド。来日5年目の頼れる助っ人は92試合を戦った時点で68打点をたたき出している。チーム2位の阿部寿樹が41打点だから、おそらく今年もチームトップの打点王になるだろう。2018年の99打点、19年の93打点に続き、これで3年連続となる。得点力不足が大きな課題のチームにとって、ビシエドの存在は大きい。打点王のタイトルも手の届く位置にあるが、何が何でもという欲はない。それはビシエドが「常にチームの勝利に貢献できるかを考えている」からだ。残り試合はAクラスをかけた大事な戦いになる。ビシエドのバットが鍵を握るのは間違いない。

広島東洋カープ



 今季も主砲の鈴木誠也がチーム打点王だ。今季は9月27日までは先発した全試合で四番を務め、6月は9試合で9打点、7月は25試合で17打点と順調に打点を稼いでいたが、8月、9月は月間打率も2割6分台と調子を落とし、月間打点も13、12に終わった。チームは打線全体のつながりをよくするため、9月28日からは松山とともに打順を一つ前倒しにし、鈴木誠は三番に。これとともに鈴木誠の調子も上向き、9月30日の巨人戦(マツダ広島)では「久しぶりすぎて……」と本人も語った弾丸ライナーの19号、10月4日のヤクルト戦(神宮)では、5年連続となる20号も放った。10月は同日まで4試合で5安打。ここからラストスパートをかけてゆく。

東京ヤクルトスワローズ


ヤクルト・村上宗隆


 66打点を挙げている四番・村上宗隆がヤクルトの打点王だ。得点圏打率はリーグ3位の.366と、勝負強い打撃で打点を伸ばしている。前に出塁率の高い青木宣親らがいることも打点が伸びている要因だが、打率.323はリーグ2位、66打点と20本塁打はリーグ3位と、三冠王の可能性も残すほどの好成績を誇っている。これでまだ20歳という末恐ろしい大砲は、チームで唯一の全試合出場を継続中。残り30試合だが、どこまでも数字を伸ばしてきそうな気配すら漂っている。

写真=BBM
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