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最も多い球団は……今季の全試合出場選手は何人いる?

 

 10月6日に行われた日本ハム楽天戦(札幌ドーム)で、今シーズン全試合出場を続けていた中田翔が先発落ち。そのまま出番はなく、これで日本ハムの選手で今季の全試合出場選手はいなくなった。では、ほかのチームの全試合出場選手は何人いるのだろうか? 各チームの「全試合出場選手」が何人いるのかを調べてみた。

若き主砲の活躍が目立つセ・リーグ


高卒3年目の村上は全試合で四番に座りながら、高い数字を残している


 まずは巨人が独走中のセ・リーグから見てみよう。

●巨人(91試合)……1人:丸佳浩
阪神(92試合)……1人:近本光司
中日(93試合)……1人:京田陽太
DeNA(94試合)……1人:佐野恵太
広島(91試合)……なし
ヤクルト(91試合)……1人:村上宗隆
※( )内は10月6日終了時点での試合消化数

 ここまで全試合に出場しているセ・リーグの選手はわずか5人。2019年は全試合出場が11人だったが、今年は現時点ですでに半分以下になっている。異例のスケジュールとなった今季は調整が難しいため、全試合出場が難しくなっているかもしれない。

 全試合出場選手の中で、特に目立った活躍を見せているのがDeNAの佐野とヤクルトの村上だ。どちらも開幕から四番でスタメン出場を続けており、佐野は打率と安打数でトップ。村上は打率と安打で佐野の後塵(どちらもリーグ2位)を拝しているが、出塁率ではトップと、若き主砲が打撃ランキングを席巻している。

 また、阪神の近本も序盤は不振だったが徐々に調子を上げ、現在盗塁数はリーグ最多。打率も3割に近づいており、2年目ながらチームをけん引する存在へと成長した。セで唯一全試合出場選手のいない広島は、主砲の鈴木誠也が1試合欠場しており、現在90試合。チーム打率はリーグ上位だが、レギュラーや打順がなかなか定まらない影響か、打線に数字ほどの迫力がない。

パは2チームが全試合出場選手なし


ロッテマーティンも全試合に出ながら優勝を狙うチームをけん引している


 次に、ソフトバンクとロッテの首位争いが激化しているパ・リーグだ。

●ソフトバンク(93試合)……なし
●ロッテ(93試合)……2人:中村奨吾、レオネス・マーティン
●楽天(93試合)……2人:浅村栄斗鈴木大地
西武(91試合)……2人:外崎修汰源田壮亮
●日本ハム(93試合)……なし
オリックス(93試合)……1人:吉田正尚
※( )内は10月6日終了時点での試合消化数

 パ・リーグで全試合出場選手は7人と昨季と同じ人数だが、今後の展開次第ではさらに減る可能性もある。

 ロッテ、西武、楽天は、全試合出場が2選手で並んでいる。特にロッテのマーティンは12球団で唯一、全試合出場中の助っ人だ。一方、ソフトバンクと日本ハムは全試合出場が0人と寂しい結果に。ソフトバンクは柳田悠岐が9月23日の試合で今季初めて欠場し、全試合出場がストップ。日本ハムも、冒頭で紹介したように、全試合出場していた不動の四番・中田翔が先発落ちし、全試合出場はストップとなった。

 ソフトバンクと日本ハムの主砲は全試合出場が途絶えたが、楽天の浅村とオリックスの吉田はタフに活躍中。浅村は本塁打がリーグ1位、打点2位と奮闘しており、吉田もリーグトップの打率.353で念願の首位打者に向けて好調を維持している。2人の活躍ぶりを見れば、よほどの事態でない限りスタメン落ちはないだろう。

浅村は4シーズン連続全試合出場中


浅村は5年連続の全試合出場がかかっている


 今季、全試合出場中の選手の中で、昨季も全試合に出場しているのは以下の6人。

・丸佳浩(2019年〜)
・村上宗隆(2019年〜)
・中村奨吾(2018年〜)
・浅村栄斗(2016年〜)
・外崎修汰(2019年〜)
・吉田正尚(2018年〜)

 このうち、楽天の浅村は2016年から4年連続で全試合に出場しており、5シーズン連続に挑戦中だ。また、巨人の丸は広島時代の2014年から継続して全試合出場していたが、2018年に右のハムストリングを傷めて欠場。2019年から再び全試合出場を続けている。

 成績だけでなく、選手のコンディション調整のために欠場させることも増え、年々全試合出場が難しくなっている。それだけに、毎試合継続して出場し、結果を出し続ける選手のタフさには敬服するばかりだ。現在、出場継続中の選手には、残りのシーズンもケガをすることなく、無事に全試合出場を果たしてもらいたいところだ。

文=中田ボンベ@dcp 写真=BBM
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