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CAR3219フィールドで躍動する若獅子

西武・綱島龍生 打撃向上の秘密は裸足でのティー打撃/CAR3219フィールドで躍動する若獅子たちVol.13

 

下半身全体を使ってしっかり打つ


10月19日現在、二軍で43試合に出場し、打率.263、2本塁打、15打点をマークしている綱島(球団提供)


 10月に入り、CAR3219フィールドにはひんやりと冷たい風が吹くようになった。そんな中で行われた12日と13日の東北楽天ゴールデンイーグルス戦。2試合で5本の安打を放つなど、チームで一番の成績を残したのが綱島龍生だ。両日ともセカンドで先発出場した綱島は、二遊間を組んだルーキーの川野涼多と併殺を4つ完成させるなど守備での貢献も光った。

 試合後にはコーチ陣から「ナイスバッティング!!」と声をかけられ、「コーチとの練習の成果が出てきているのでうれしい」と素直に喜んだ綱島。好調の理由は、下半身の力をうまく伝えるために素足で行なうティー打撃だ。「足の指まで力が伝わっているのは、下半身全体を使っている証拠。裸足のほうが、それがしっかり分かるんです。下半身全体を使ってしっかり打つ、ということをさぼらないようにするためです」と明かした。

「タイミングの取り方についても一から見直している」と話していた綱島だったが、自分に合うものをやっと見つけ、そのおかげで、打席から球がよく見えるようになった。自分の打ちたい球だけを選んでスイングができるほどに打席で余裕がうまれ、今はコンスタントに結果が出ている。これには、「気持ちが楽になりました」とうなずいた。

 また、自身の中で課題としていた守備の面でも練習の成果が出てきた。「特に簡単な打球のときに、体が早く動いてしまうのがクセになっていたので、しっかり大事にいくような練習をした」と高木浩之コーチの下、辺りが暗くなるまで体に叩き込んだ結果が、遊撃の川野と完成させた4つの併殺につながった。

 攻守において綱島にかかる期待は日に日に増す。時折、打席に入る前には打撃コーチから「ホームラン打ってこい。それくらいの気持ちで真っすぐを打ちにいけ」と気合を入れられることも。公式戦は残り19試合と数少ない。だが、プロ入り初の一軍昇格はあきらめていない。「この調子を続けて、一軍に行けるようにします」と力強く答える綱島にぜひ注目してほしい。

西武ライオンズ
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