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パ・リーグ6球団「今季の投手MVP」は誰?

 

福岡ソフトバンクホークス



 優勝直前の先発投手陣の奮闘は見事だったが、今季もチームを支えたのは12球団トップクラスの安定感を誇るリリーフ陣と言っていいだろう。中でも盤石だったのがL.モイネロだ。昨季60試合に登板して防御率1.52の圧巻の投球を見せた助っ人左腕は、今季はそれを上回るインパクトを残した。無失点は当たり前の投球に、何と言っても奪三振率。11月2日現在、14.36と、その数字はすさまじい。150キロ超えのストレートに、大きく曲がるカーブ、ブレーキの利いたスライダーと、どれをとっても一級品で、打者を面白いように手玉に取っている。守護神・森唯斗とともに、今のソフトバンクの強さを象徴する存在だ。

千葉ロッテマリーンズ



 勝利の2文字に向かって腕を振り続けている。昨オフにFA権を行使せずに残留を決意した益田直也。今季は選手会長に就任し、開幕から9回のマウンドに立ち続け、リーグ2位の30セーブをマーク。7回・唐川侑己、8回・澤村拓一とともに、勝利の方程式を担うが、開幕から不動の位置に就くのは背番号52だけ。逆転のロッテと言われ、躍進する今季。試合終盤の逆転で僅差の勝利を重ねてきたのは、頼れる31歳右腕の奮闘があったからこそ。残り6試合。リーグ2位死守へ、最後まで腕を振る。

埼玉西武ライオンズ



 昨季まで12球団一の爆発力を誇った打線を看板に連覇を飾った西武。しかし、今季は秋山翔吾がメジャー移籍し、主力も軒並み不振に陥りって攻撃力が低下した。チーム打率はリーグ5位、得点は同4位だ。チーム防御率もリーグ最下位の4.33と相変わらず苦しんだ中で、シーズン終盤にCS進出争いができているのはリリーフ陣が踏ん張っているからだ。森脇亮介平良海馬、増田達至の勝利パターンは盤石。そのなかでもやはり開幕から守護神の座に就く増田の高い安定感がチームにとってこの上なく大きい。11月2日現在、32セーブはリーグ1位。最多セーブのタイトルも視界に入っている。

東北楽天ゴールデンイーグルス



 金銭トレードによりロッテから移籍し、1年目からエース級の働きを見せた。今季9試合目の登板となった8月19日の日本ハム(札幌ドーム)で、8回4安打1失点の好投。無傷の開幕8連勝をマークした。8月5日のソフトバンク戦(楽天生命パーク)ではノーヒットノーランまで「あと2人」の快投。新球「こやシン」(小山伸一郎投手コーチから教わったシンカー)で凡打の山を築く投球は実に痛快だった。11勝目を挙げてからは2戦連続で勝ち星を逃しているが、史上初となる3球団(西武、ロッテ、楽天)での最多勝も手の届く位置にある。

北海道日本ハムファイターズ


日本ハム・バーヘイゲン


 エースの有原航平の負け数が先行する中、上沢直之とともに先発ローテの軸として存在感を発揮したのが来日1年目のバーヘイゲンだ。常時150キロを超える高速ツーシームを駆使した投球術でチームトップタイの8勝をマーク。QS率も66.67パーセントとスターターとして及第点の数字を記録し、特に中盤以降の安定感は上沢を上回るものだった。マジメで研究熱心な性格でもあり、開幕当初に苦しんだセットポジションもコーチやチームメートに自ら助言を求め、見事に修正して投球に生かした。メジャー通算10勝の実力派右腕。その前評判どおりの働きを見せてくれた1年目だった。

オリックス・バファローズ



 今季も圧巻の投球を披露しているのが山本由伸だ。自身の開幕戦では8回無失点と楽天打線を寄せ付けず。最速156キロの直球に、カットボール、フォークなど“高速変化球”に加えてカーブで緩急をつけるなど、投球術も抜群。8月は勝ち星をつかめなかったが「力まず。力の入れ具合を調整して」と復調すると、9月は4勝1敗で月間MVPを初受賞。シーズン計でも勝利数は8と伸び悩みながらも、現在149奪三振、防御率2.20で2冠の可能性も十分だ。今季から背負う新背番号18が輝きを増している。

写真=BBM

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週刊ベースボール編集部

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