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今季二軍が主戦場だった2020年ドラフト1位で最も活躍したのは?

 

 2019年のドラフトでは4球団競合の末にロッテに入団した佐々木朗希や、3球団競合の石川昂弥奥川恭伸など多くの注目選手が1位指名で入団した。彼らは将来のプロ野球界を担うであろう逸材だが、1年目から結果を残せる選手は少なく、多くが二軍で研さんを積むことになる。実際、2020ドラ1選手も二軍が主戦場だったという選手も多くいるが、果たして彼らは二軍でどのような成績を残したのだろうか?

来季は一軍での飛躍が期待できる二軍最多勝選手も登場


11月10日の広島戦(神宮)で一軍先発デビューを果たした奥川


 12球団の2020年ドラフト1位のうち、1年目ながら一軍で主力として活躍できたのは広島の森下暢仁楽天小深田大翔西武宮川哲の3人。また、日本ハム河野竜生は不安定な投球で一軍と二軍を行き来しているものの、一軍で12試合登板して3勝と一定の結果は残している。ほかには、ロッテの佐々木朗希は二軍ではなく一軍帯同で育成という珍しい形。巨人堀田賢慎はトミー・ジョン手術を受けたことで試合に出場することはなかった。

 上記の6人を除き、二軍を主戦場にプレーしている2020年ドラフト1位は6人。彼らの今季二軍成績を以下にまとめてみた。

阪神 西純矢
11試合4勝3敗 27奪三振 防御率4.00

DeNA 森敬斗
58試合 186打数39安打 2本塁打 13打点 打率.210

中日 石川昂弥
58試合 205打数57安打 3本塁打 24打点 打率.278

ヤクルト 奥川恭伸
7試合1勝1敗 18奪三振 防御率1.83

ソフトバンク 佐藤直樹
59試合 175打数40安打 3本塁打 23打点 打率.229

オリックス 宮城大弥
13試合6勝2敗 49奪三振 防御率2.72
※ウエスタン・リーグ最多勝

 指名が競合した奥川恭伸、石川昂弥といった将来のスター候補を差し置き、今季最も二軍で活躍したのがオリックスの宮城大弥。高卒1年目の左腕は安定したピッチングで6勝を挙げ、ソフトバンクの大竹耕太郎と並んでリーグ最多勝に輝いた。10月には一軍に昇格し、3度目の登板となった11月6日の本拠地最終戦で見事プロ初勝利。来季の一軍先発ローテーション入りも期待される選手だ。

今季、ウエスタンで4勝をマークした西純矢


 阪神の西純矢は、体力面の強化とフォームの調整をじっくりと行いながら11試合に登板。二軍最終試合となった11月1日のソフトバンク戦(タマスタ筑後)では6回10安打5失点だったが、長いイニングを投げ切った点は評価したい。際立った成績ではないものの、基礎を固める1年目としては上々だったのではないだろうか。

 注目のヤクルト・奥川恭伸は1月に右ヒジの炎症が見つかったことで出遅れ、序盤は短いイニングでの出場が続いた。8月にはコンディション不良でノースロー調整となるなど、厳しいシーズンとなったが、それでも7試合に起用されて防御率1.83と結果を残した。11月3日には今季初となる一軍昇格を果たし、11月10日の今季最終戦となった広島戦(神宮)での先発。2回0/3、9安打5失点でKOされた。

 打者では中日の石川昂弥が他を一歩リードしている。1年目での二軍タイトル獲得とはならなかったが、一時は首位打者争いを繰り広げるなど大器の片りんは見せた。7月には一軍昇格を果たし、一軍では計14試合に出場。まだ足りない部分も多いが、今後の成長に期待したい。

 打撃では物足りない成績だったものの、足で魅了したのがソフトバンクの佐藤直樹。今季は20盗塁を記録し、ウエスタン・リーグで最多盗塁のタイトルを獲得した。もともと俊足が評価されていた選手で、その実力をいかんなく発揮したわけだ。ソフトバンクは球界屈指のスピードスターである周東右京がいるが、佐藤も次世代のスピードキングとなる可能性は高い。

 DeNAの森敬斗は際立った成績を残せていないが、10月に一軍昇格のチャンスをつかんだ。一軍初出場となった27日の巨人戦(横浜)では代打で登場し、フェンス直撃の豪快な一打を放った。一軍では8試合に出場。まだ出場機会は少ないが、中日の石川と同様に今後も要注目の選手だ。

 今季、二軍が主戦場だった2020年ドラフト1位選手の成績を紹介したが、最も際立った活躍を見せたのはオリックスの宮城大弥。一軍で快投を披露している広島の森下暢仁に注目が集まっているが、宮城のピッチングも現時点で特筆すべきレベルにある。これで高卒1年目というのも驚きだ。また、宮城だけでなく、ほかのドラフト1位も虎視眈々と一軍定着を狙っており、来季は台風の目となる可能性も十分にある。今後どのような活躍を見せるのか、ぜひ注目してもらいたい。

文=中田ボンベ@dcp 写真=BBM

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