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編集部員コラム「Every Day BASEBALL」

日本ハムと清宮幸太郎にいま一番足りないもの

 

まだまだプロの世界で思うような力を発揮できていない清宮。来季こそ壁を突き破れるか


「今年に関しては相手にならないというか、眼中にもないっていう感じでした」

 これは日本ハム中田翔が口にした、清宮幸太郎に向けての言葉。本音であり、物足りなさであり、中田なりの檄が込められている。2年連続でチームは5位に沈んだ。北海道移転後では初となる2年連続でのBクラスとなり、優勝したソフトバンクとの差は歴然としたものがあった。

 さらに今オフにはエースの有原航平、打線の要の1人である西川遥輝がポスティングでのメジャー挑戦に踏み切る可能性は高い。そんな中で、もう一度優勝争いに加わるためにはチーム全体の底上げ、若手たちの突き上げが必須条件とも言える。

 現に中田も「上位のチームを見ると若い子が出てきている。(ポジションを)脅かされる、自分も頑張らないといけないなという気持ちにはまるでならなかった」とも語った。チームの育成方針で清宮とは一塁、DHでの併用が続いたが、攻守での実力差、残した成績は、まだとてもライバルと言えるものでは到底なかった。

 今のチームに足りないもの──。危機感と、相手を蹴落としでもポジションを奪ってやる、死に物狂いで結果を残してやるという、ギラギラとした熱だと思っている。チームメートでありながらも、プロである以上はライバル。先輩、後輩関係なく、結果を残せなければ淘汰されていく世界であり、その争いを制した者だけがスポットライトを浴びれる。

 2023年には新球場も誕生。そのときには清宮が実力でポジションを奪い、打線の中心に座っていなればいけない。そのために周囲の批判の声もありながらも、栗山英樹監督は使い続けた。

 来シーズンでプロ4年目を迎える。今季の経験を必ず生かして結果で証明しないといけない。ドラフトで7球団が競合した超逸材の本領発揮、覚醒してアーチを量産する清宮幸太郎の姿を2021年は見たい。

写真=BBM

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