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「不安」を原動力にした楽天・鈴木大地

 

全力プレーでチームを鼓舞した


 充実感と悔しさを味わったシーズンとなった。楽天鈴木大地が12月11日、契約交渉に臨み、1億円増の2億円プラス出来高で更改した(金額は推定)。

 ロッテからFAで加入して1年目のシーズン、主に二番打者として全120試合に出場。8月には球団新記録となる月間41安打をマークするなど、打線の中心的存在として機能した。

「最終戦が終わるまでずっと不安がある中でのシーズンでしたが、その不安のおかげで1年間走り続けることができた」。だが、その充実感とともに訪れた感情は悔しさだった。「チームとして一番上に行かせてもらえなかったので、本当に良かったとだけ言えるシーズンではなかった」と振り返る。

 打率.295はキャリアハイの数字で、最多安打レースではトップの柳田悠岐に5本差の141安打。途中まではトップを走りながら終盤に失速し、「いちばん大事な時期に成績を落としてしまったことが悔しい」と反省も忘れていない。

 体への負担が大きい中でフル出場を果たし、守備でも本職の三塁以外でも一塁を守り、持ち前のユーティリティー性を発揮。マウンドの投手への声掛けも積極的に行い、早くも内野のリーダー的存在となった。2021年の目標も「全試合出場」。その中でコンスタントに結果を残し、優勝に貢献することを誓った。

写真=BBM
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