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健在だったセの“安打製造機”中日・大島洋平/2020の主役

 

今季は118試合の出場で打率.316、1本塁打、30打点、16盗塁をマーク


 開幕してしばらくはなかなか調子が上がらなかったが、終わってみればリーグトップの146安打で2年連続最多安打のタイトルを獲得した中日大島洋平。リーグ4位の打率.316をマークし、しっかりと結果を残した。16盗塁は大島自身も不本意に違いないが、センターの守備も含めて全力を尽くした実感があるのは間違いない。開幕前に大島が言っていたことを思い出す。

「打って、走って、守る。僕にとって、それが野球です。その状況に応じてやれることをやるだけです」

 11月で35歳を迎えたベテランは今年も黙々と仕事をこなした。シーズン序盤は二番も務めたが、やはり大島はトップバッターがよく似合う。巧みなバットコントロールで広角に打ち分け、時に粘り強く四球を選んでチャンスを広げる。得点力不足が課題のチームにとって、大島の出塁はカギを握る。今年の.382の出塁率は自身最高率だ。

 8月18日のヤクルト戦(神宮)では1500安打。内野安打での達成に「僕らしい」と笑った。年齢による衰えは徹底的な準備で克服している。それが今もなお活躍できている要因だ。まだまだレギュラーの座を明け渡すつもりはない。それは今シーズン残した数字が物語っているだろう。

写真=BBM
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