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厳しい戦いも支柱としての自覚がにじんだ広島・會澤翼/チームリーダーの1年

 

今季は79試合に出場して打率.266、7本塁打、36打点をマークした會澤


 選手会長は田中広輔に譲ったが、グラウンドを見渡す司令塔として、投手陣を引っ張る正捕手として、そして勝負強さ抜群のポイントゲッターとして、會澤翼がチームのリーダーであり、精神的支柱であることは変わらない。

 そんな會澤にとって今季は、チーム全体が不振に沈んだうえ、自らも故障が多く、苦しいシーズンとなった。開幕から投手陣の調子が上がらず、苦しいリードを余儀なくされた。

 得意の打撃もなかなか調子が上がらず、7月15日時点で打率.230と低空飛行を続けたものの、7月26日のDeNA戦(横浜)では勝ち越し満塁弾を含む2打席連続弾を放って7回終了時の6点差をはね返す大逆転の立役者となった。

 だが後半戦にアクシデントが待っていた。9月10日のヤクルト戦(マツダ広島)で、マスク越しとはいえファウルを顔面に受けて担架で退場、9月下旬まで一軍登録抹消となった。この戦線離脱もあって、今季の先発マスクは63試合にとどまり、急成長を見せた坂倉将吾の47試合に迫られる形となった。

 シーズン中には「カープの野球がどういうものか、僕らがやって、教えていかなければいけない」という発言も。これまで引っ張ってくれた先輩の石原慶幸も引退、来季はさらに支柱としての責任が重くなる。チームの浮上へ、そして正捕手死守へ、来季も厳しい戦いに挑んでいく。

写真=BBM
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