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2020惜別球人

【2020惜別球人】楽天・久保裕也 不屈の闘志で駆け抜けた18年

 

転機となった2010年


最後の球団となった楽天でも救援として献身的に腕を振った


 引退発表は本拠地で今季最終戦(対西武)が行われる11月7日の試合前だった。「野球を楽しむことができて、本当に幸せだった」。何度も出たのは、感謝の言葉だった。

 2003年、自由獲得枠で巨人に入団した。入団当初は練習嫌いがたたり、内海哲也(現西武)や山口鉄也ら後輩に一瞬で追い抜かれたという。転機となったのは10年。木村拓也コーチの急逝がきっかけだった。「便利屋の生き方というか、何でもできることの強み、それを教えてくれた人でした」と、久保は目に涙を浮かべながら振り返る。これが野球への向き合い方が変わった瞬間だった。このシーズン、敗戦処理からセットアッパーまでこなし、74試合登板で球団最多登板記録を塗り替えた。

 15年オフに巨人、移籍したDeNAでは16年オフに、2年連続で戦力外通告を受けるという試練を味わった。それでもあきらめず、楽天にテスト入団。育成降格もあったが支配下に返り咲き、ブルペンからチームに貢献した。「イーグルスを最後の球団にすると決めて、ずっとプレーしてきました」。同僚の渡辺直人に続いてまた一人、「松坂世代」の選手がユニフォームを脱ぐことになった。

写真=BBM

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