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安定感のある真の四番打者へ駆け上がる巨人・岡本和真/2020の主役

 

今季は118試合に出場し、打率.275、31本塁打、97打点をマークした岡本


 2018年に史上最年少での打率3割、30本塁打、100打点を達成し、徹底マークされた昨年も31本塁打、94打点をマークするなど、着実に球界を代表する打者への階段をのぼる岡本和真。四番定着3年目の今季は、岡本和真にとって極めて重要なシーズンだった。「3年やって一人前。1年間、同じところ(打順)で、同じ打順でやり抜けるようにしたい」。

 新型コロナウイルス感染拡大による異例のシーズン。原辰徳監督は打順を何度も組み替えてチームを連覇へと導いたが、四番・岡本だけは不動のものとした。そんな指揮官の期待に、主砲はバットで応える。坂本勇人丸佳浩の主軸2人が不振を極めた序盤戦は特に顕著で、6月は10試合で打率.475、5本塁打、12打点の“打撃3冠”。その後は打率こそ失速したが、本塁打と打点でタイトル争いをリードし続けた。

 単純に数字だけを積み重ねたわけではない。例えば優勝を決めた10月30日のヤクルト戦では、1点ビハインドの3回に一時逆転(結果は引き分け)となる貴重な28号2ラン。日本シリーズで結果は出なかったが、原監督は「岡本は安定感がある。大事なときに非常に価値ある一打を打ってくれる」と厚い信頼を寄せ、自身の愛称『若大将』を授け次世代リーダーを期待している。

写真=BBM
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