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不完全燃焼に終わった“主将1年目”楽天・茂木栄五郎/チームリーダーの1年

 

今季は73試合に出場し、打率.301、7本塁打、33打点をマークした茂木


 主将として過ごした初めてのシーズンは、不完全燃焼のまま終わった。「イーグルスのためにも、茂木自身のためにもキャプテンをやってほしい」。これは三木肇監督から打診された際の言葉。その期待に100パーセント応えることはできなかった。

 今季、自らの定位置である「一番・遊撃」で開幕を迎え、新人・小深田大翔が台頭すると三塁に回り、より打撃に集中できる環境が整った。7月中旬に打率3割台に乗せると、8月14日の西武戦(メットライフ)では2打席連続本塁打を含む3安打5打点と大暴れ。この時点で打率.344と、調子の波は最高潮だった。

 9月11日の日本ハム戦(楽天生命パーク)では、1点を追う延長10回裏一死二塁から右翼席へ飛び込む逆転2ランを放った。このドラマチックな一打が評価され、9月度の「スカパー! サヨナラ賞」に選出された。茂木栄五郎は「とにかく打ってやろうという気持ち。ホームランという最高の形となってうれしかった」と喜びを口にしている。

 だが、腰痛を発症させると快方に向かわず、9月30日に出場選手登録を抹消される。打率.301が今季の最終成績となった。打撃好調で主砲・浅村栄斗と強力クリーンアップを形成することもあったが、長続きはしなかった今季。主将としての責任感を痛感しているに違いない。この悔しさは来季、フル回転することで晴らすしかないだろう。

写真=BBM
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