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【12球団分析】背水の陣から復活を目指す「かつてのスターたち」とは

 

 選手の置かれた立場はさまざまだ。かつてはチームの中心選手だったが、不振や故障によって出場機会を減らし、今季に復活を期す選手たちもいる。以下の12選手は実績十分だけに、もう一度輝きを取り戻してほしいと思うファンは多いだろう。
※カッコ内は昨季の成績


・巨人 陽岱綱
※38試合出場、打率.238、1本塁打、6打点 

 攻守走3拍子そろったプレースタイルで2013年に盗塁王を獲得。日本ハムの中心選手として長年活躍してきたが、17年に巨人にFA移籍後は4年間で1度も規定打席に到達したシーズンがない。来季が5年契約の最終年。意地を見せられるか。

阪神 藤浪晋太郎
※24試合登板、1勝6敗7ホールド、防御率4.01

 新人から3年連続2ケタ勝利と若くしてエースに上り詰めた右腕も、近年は制球難でフォーム改造に試行錯誤するなど苦しんでいる。昨季は後半戦に復調の兆しが見えた。今季につなげられるか。

中日 田島慎二  
※登板なし

 新人の2012年に5勝3敗30ホールド、防御率1.15の大活躍で不可欠なセットアッパーに。16年途中から守護神になり、翌17年に自己最多の34セーブを挙げたが、近年は打ち込まれる登板が目立った。昨季はトミー・ジョン手術を受けて登板なし。復活を期す。


・DeNA 桑原将志  
※34試合出場、打率.139、1本塁打、2打点

 2016年に中堅で定位置をつかむと、翌17年に全試合出場で打率.269、13本塁打、10盗塁とリードオフマンとしてチームを日本シリーズ進出に導いた。しかし、18年以降は打撃不振で出場機会が年々減少。まだ27歳。外野の定位置を奪い返したい。

広島 中崎翔太  
※6試合登板、1勝0敗、防御率9.00

 広島のリーグ3連覇を支えた守護神。2015年からの4年間で計257試合登板し、105セーブと鉄腕ぶりを発揮したが、昨年は9月に右上腕部手術を行った影響もあり6試合登板のみ。完全復活で守護神の座に再び戻る。

ヤクルト 川端慎吾
※39試合出場、打率.128、0本塁打、2打点

 卓越した打撃技術を誇る安打製造機。2015年には打率.336でリーグ優勝に貢献するなどシーズン打率3割を4度マークしたが、近年は腰痛に苦しみファーム暮らしが長くなっている。万全の体調を取り戻すことがカギを握る。


・ソフトバンク 上林誠知  
※69試合出場、打率.181、6本塁打、20打点

 2017年に外野の定位置をつかみ、18年は全試合出場で打率.270、22本塁打をマーク。スターへの階段を駆け上がっているように見えたが、19年以降は打撃不振でベンチを温める日が続いている。潜在能力は高いだけにもどかしい。

ロッテ レアード 
※39試合出場、打率.233、6本塁打、15打点

 日本ハムで2016年に本塁打王に輝くなど3年連続30本塁打以上をマーク。ロッテ移籍1年目の19年も32本塁打と貴重な右の長距離砲だが、昨季は腰痛で戦線離脱。2年契約最終年の今季は30本塁打以上がノルマだ。

西武 松坂大輔  
※登板なし

 14年ぶりに古巣に復帰した昨季は、首の痛みと右手のしびれのため脊椎内視鏡頸椎手術を受けて実戦登板なしに終わった。「平成の怪物」はファンにとって特別な存在だ。マウンドでもう一度勇姿を見たい。


・楽天 岡島豪郎
※35試合出場、打率.200、0本塁打、9打点

 広角に安打を打ち分ける打撃技術に定評がある。2014年に142試合出場で打率.283、154安打を放つなどチームの主力として稼働してきたが、19年は相次ぐ故障で一軍出場なし。昨季も35試合出場に終わった。もう一花咲かせたい。

・日本ハム 金子弌大
※34試合登板、1勝3敗1ホールド、防御率5.11

 オリックスで最多勝2回、最優秀防御率1回を獲得した球界のエース。日本ハムは移籍2年目の昨季は自身の希望もあり、ショートスターターや救援で登板したが不本意な結果に終わった。今季は慣れ親しんだ先発で結果を出す。

・オリックス 増井浩俊
※16試合登板、2勝2敗5ホールド、防御率3.03

 日本ハム時代はセットアッパー、守護神として活躍。2012年にリーグ最多の73試合登板で45ホールドを挙げて最優秀中継ぎ投手に輝いた。FA移籍3年目の昨季は登板機会が激減し、シーズン途中に先発に転向。今季は先発1本で完全復活を目指す。

写真=BBM
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