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【パ6球団分析】どちらがレギュラー? 各球団で注目のポジション争い

 

 2月の春季キャンプ直前となっているが、注目されるのが熾烈なポジション争いだ。現時点ではレギュラーが固まっていないポジションは、キャンプやオープン戦の結果が重要になってくる。チーム内の競争を勝ち抜き、輝きを放つ選手に要注目だ。


・ソフトバンク
※注目ポジション 三塁

 4年連続日本一と圧倒的な強さを誇るソフトバンクで、ポジション争いが注目されるのは三塁だ。長年不動のレギュラーだった松田宣浩だったが、昨季は打率.228、13本塁打と不本意な成績だった。そこで、昨季日本シリーズMVPとブレークした栗原陵矢の三塁コンバートが決定。世代交代になるか、それとも松田が意地を見せるか。


・西武
※注目ポジション 中堅

 昨季は秋山翔吾の穴を攻守で埋めきれなかったのが大きく響いた。金子侑司は守備力が申し分ないが、課題の打撃で確実性を上げられず、14盗塁と自慢の俊足も鳴りを潜めた。対抗馬は走攻守三拍子そろった鈴木将平か。昨季は自己最多の46試合に出場して打率.207、1本塁打。実績で金子に劣る分、キャンプやオープン戦からアピールしたい。


・ロッテ
※注目ポジション 三塁

 安田尚憲は四番でチーム最多の87試合にスタメン出場したが、まだまだ発展途上で三塁の定位置は確約されていない。一方、ブランドン・レアードは昨季腰痛で離脱したが、来日6年間でシーズン30本塁打を4度マークするなど実績十分。安田、レアードがともに結果を残して三塁と指名打者で共存できれば、得点力は飛躍的に上がるだろう。


・楽天
※注目ポジション 中堅

 辰巳涼介は高い身体能力で守備と俊足は申し分ないが、課題は打撃だ。昨季は打率.223、8本塁打。出塁率.286と物足りない数字でプレースタイルを模索しているように見える。2018年新人王の田中和基も辰巳に劣らず、走攻守の能力が高い選手だが好不調の波が激しい。殻を破って中堅の定位置をつかみたい。




・日本ハム
※注目ポジション 遊撃

 日本ハムのここ数年のテーマが遊撃のレギュラーだ。中島卓也石井一成、平沼翔太と激しい定位置争いを繰り広げているが決め手を欠く。守備力で言えば30歳の中島が3人の中で一番うまい。26歳の石井、23歳の平沼は世代交代を目論むが攻守で課題がまだまだ多い。今年も併用が続く可能性が高いか。


・オリックス
※注目ポジション 捕手

 若月健矢がレギュラーを務めていたが、昨年は8月中旬以降に出場数が減少。当時の中島聡監督代行の下、頭角を現したのが伏見寅威だった。打率.259、6本塁打、23打点と持ち味の打撃でもアピール。守備も安定感が出てきた。若月も負けられない。オフに背番号を「37」から「2」に変更し、正捕手奪回に燃えている。

写真=BBM
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