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【セ6球団分析】野上亮磨、根尾昂…今年こそ活躍誓う「甲子園のスター」たち

 

 かつて甲子園で活躍したスター選手たちも、プロの世界で活躍できる保証はない。結果が出せないのは技術面の壁、故障など原因はさまざまだが、野球ファンの注目度は高い。甲子園の輝きをもう一度――。
※数字は昨季の成績


・巨人 野上亮磨
※一軍登板なし

 神村学園高では3年春のセンバツで甲子園準優勝。伸びのある直球とキレ味鋭いスライダーを武器にエースとして活躍した。西武に入団後は在籍9年間で2ケタ勝利を2度マーク。17年オフに巨人にFA移籍したが、左アキレス腱断裂からの復活を目指した昨季は一軍登板なし。今季は背水の陣だ。


・阪神 北條史也
※40試合出場、打率.192、2本塁打、7打点、2盗塁

 光星学院高で強打の内野手として活躍。2年夏、3年春、3年夏と甲子園で3季連続準優勝に輝き、甲子園通算29打点はPL学園・清原和博と並んで史上最多だ。高校通算25本塁打とパンチ力も併せ持ち、阪神に入団4年目の16年は自己最多の122試合出場で打率.273、5本塁打、6盗塁。近年は伸び悩み、背番号が2から26に変わった今季は巻き返しを誓う。


・中日 根尾昂
※9試合出場、打率.087、0本塁打、0打点、0盗塁

 大阪桐蔭高で2年春からレギュラーをつかみ、4度甲子園に出場。投手と遊撃手の「二刀流」で2年春、3年春、3年夏と全国制覇を3度達成するなど、大阪桐蔭黄金時代の中心選手として活躍した。ドラフト1位で4球団が競合し、中日に入団。プロでは野手一本で勝負する。プロ3年目の今年は京田陽太から遊撃のレギュラー奪取に燃える。


・DeNA 嶺井博希
※41試合出場、打率.327、0本塁打、8打点、0盗塁

 沖縄尚学高で1年春から正捕手に。2年春のセンバツでは東浜巨ソフトバンク)とバッテリーを組み、同校2度目の全国制覇を達成する。亜大でも1年春から正捕手をつかみ、東浜との黄金バッテリーで活躍。勝負強い打撃と内角を果敢に突く強気のリードが持ち味だが、DeNAに入団後は正捕手をなかなかつかめない。今年こそ激しい競争を勝ち抜きたい。


・広島 今村猛
※6試合登板、0勝0敗1ホールド、防御率12.46

 清峰高で3年春に全国制覇。決勝・花巻東高戦で相手エース・菊池雄星との投手戦を1対0で制する。同大会で全5試合に先発し、44イニングを投げてわずか1失点。4完投、3完封、防御率0.20と抜群の安定感だった。広島に入団後は救援で16〜18年のリーグ3連覇に貢献。登板数が激減した昨季の悔しさを晴らす。


・ヤクルト 奥川恭伸
※1試合登板、0勝1敗、防御率22.50

 星稜高で2年春から4季連続甲子園出場。高3夏の甲子園では準優勝に導いた。直球は150キロを超え、スライダー、フォーク、チェンジアップと変化球の精度も高い。高校球界No.1右腕と評され、ヤクルトにドラフト1位で入団。1年目の昨季はプロ初登板となる11月10日の広島戦(神宮)で2回5失点と黒星を喫したが、潜在能力は高い。2年目の今季は大ブレークも。

写真=BBM
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