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【パ6球団分析】吉田輝星、平沢大河…今年こそ活躍誓う「甲子園のスター」たち

 

 かつて甲子園で活躍したスター選手たちも、プロの世界で活躍できる保証はない。結果が出せないのは技術面の壁、故障など原因はさまざまだが、野球ファンの注目度は高い。甲子園の輝きをもう一度――。
※数字は昨季の成績


・日本ハム 吉田輝星
※5試合登板、0勝2敗、防御率8.41

 金足農高で3年夏に秋田県大会から夏の甲子園準決勝まで10試合連続完投勝利を挙げる。甲子園ではエース・吉田の力投で劇的な勝利を積み重ねて準優勝に導き、「金農旋風」は社会現象として取り上げられた。ドラフト1位で日本ハムに入団後はプロ初登板初勝利の鮮烈デビューもその後は3連敗。武器とする直球の精度を磨きたい。


・ソフトバンク 今宮健太
※43試合出場、打率.268、6本塁打、22打点、2盗塁

 明豊高校では抜群の身体能力で遊撃手だけでなく、投手としても活躍。2年春、3年春、3年夏と計3度甲子園に出場し、150キロを超える直球を連発した。ソフトバンクに入団後は広い守備範囲と強肩で球界を代表する遊撃に。近年は度重なる故障に悩まされて満足に試合に出場できていない。万全のコンディションで輝きを取り戻す。


・ロッテ 平沢大河
※一軍出場なし

 卓越した打撃センスで仙台育英高では3年夏に甲子園準優勝。攻守走3拍子そろった遊撃で高校No.1野手と称された。ドラフト1位で楽天と競合の末、抽選で引き当てたロッテに入団したが課題の打撃で確実性が上がらない。昨年は右ヒジ痛の影響もあり、プロ入団以来初の一軍出場なし。信頼を取り戻したい。


・西武 岸潤一郎
※5試合出場、打率.000、0本塁打、0打点、0盗塁

 明徳義塾では1年春からベンチ入り。1年夏の甲子園で四番を担い、投手としても快投を見せてベスト8進出と衝撃を呼んだ。その後も投打の中心で甲子園に計4度出場。拓殖大を中退後、独立リーグ・徳島を経て西武にドラフト8位で入団。2年目の今季は俊足を生かしたスピードを武器に出場機会を増やしたい。

楽天・安樂智大


・楽天 安樂智大
※27試合登板、1勝0敗5ホールド、防御率3.48

 済美高で出場した2年春のセンバツで甲子園当時最速の152キロを計測。全5試合に先発登板し、初戦で232球を投げて延長13回完投するなど計772球の力投で準優勝に輝いた。2年夏も全国大会初戦で甲子園最速の155キロを計測。楽天に入団後は故障に苦しんだが、昨季は救援で自己最多の27試合登板。今年は勝負の年だ。


・オリックス 山崎福也
※15試合登板、5勝5敗、防御率4.50

 日大三高では甲子園に2度出場。エースになった3年春のセンバツは全5試合に先発登板し、防御率2.55と安定感あふれる投球で甲子園準優勝に貢献した。五番打者でも13安打を放ち、センバツの1大会の通算安打最多タイ記録を樹立する。明大を経てオリックスに入団後は一軍定着できなかったが、昨季は自己最多の5勝をマーク。今季は2ケタ勝利狙う。

写真=BBM
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