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「大谷くんより大きいぜ」な巨人の200センチ新人・秋広優人は沖縄行きをつかめるか

 

キャンプ第3クール2日目の2月12日に一軍昇格をつかんだ巨人秋広優人


 日本人選手としてはプロ野球史上最長身に並ぶ、巨人の200センチ大型ルーキー・秋広優人がキャンプ第3クール中の2月12日、一軍(宮崎)に昇格した。二軍で初めてのキャンプをスタートさせたが、11日に行われた2度目の紅白戦(二軍から参戦)で3安打猛打賞。8日の紅白戦でも2安打しており、2戦計7打数5安打の猛アピールに「打撃の内容もいいし、守備もいい。ないのは経験だけ」と原辰徳監督も目を見張った。

 ベテランと主力が中心のS班が沖縄にいる分散キャンプとはいえ、高校生新人がキャンプ中に一軍昇格するのは異例のこと。しかし、指揮官は「(一軍昇格は)力で勝ち取ったもの。十分、一軍に値する選手だと思いますよ」と評している。

 秋広は二松学舎大付高から今季ドラフト5位で入団。高校時代は投手として最速144キロ、打者としても高校通算23本塁打を放っており、プロでも「二刀流」を期待する声があったが、チームは三塁手として育成する方針を示している。

 身長200センチ、体重95キロ。スイングは柔らかく、11日の紅白戦では初回に山川和大から右前打、4回には堀岡隼人から左前打、7回には戸根千明から変化球に反応して右前打と、広角に打ち分けるセンスの良さもある。MLBエンゼルスの大谷翔平に似たフォームにも注目が集まっており、原監督も「想像を絶する“彼流”だよね。もうね、いないでしょ、だって。大谷くんより(身長)大きいぜ。しかもまだ伸びてるっていうんだよ。レントゲンで見るとまだ伸びる余地があるらしい」とこれからのさらなる成長に期待した。

 11日の夜に一軍昇格を伝え聞いたという秋広は、一軍合流初日には同じ三塁を守る岡本和真とキャッチボールを行い、守備時はもちろん、打撃時にもチームの主砲と会話をかわすなど、積極的。「分からないことだらけだったので少し緊張したんですけど、手本になるような選手がたくさんいます。もっと見たり聞いたりして、自分の武器になるように勉強していきたいです」と貪欲だ。

 一軍の宮崎キャンプは14日までの残り2日。16日からは沖縄でS班と合流して2次キャンプが行われるが、移動できる野手は「10人の予定」と原監督。まだ、プロとしての第一歩を踏み出したばかりの秋広だが、沖縄行きのチケットを手にすることができるだろうか。

文=坂本匠 写真=BBM
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