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2年目のジンクスは「気にしない」。昨季“新人王”平良海馬は自分自身と向き合う日々

 

宮崎・南郷キャンプのブルペンで投げ込む平良


 最速160キロを誇る西武の“剛腕リリーバー”平良海馬。昨年は主に勝ちパターンの8回を担って、リーグ1位タイの54試合に登板。1勝0敗1セーブ33ホールド、防御率1.87と好成績を挙げ、高卒3年目にして新人王に輝いた。村上宗隆ヤクルト)、清宮幸太郎日本ハム)らと同学年になる平良だが、刺激になる存在はいないという。あえていうなら、ライバルは自分自身だ。キャンプでも日々、己と向き合って過ごしている。

「ウエートで毎日、マックスの重量を上げることにチャレンジしています。特に何キロが目標ということはありません。正しいフォームで、毎日少しでも更新して、行けるところまで行きたいです」

 マウンド上で考えているのは自分が思い描くボールを投げることだけだ。2年目のオフには「狙ったコースに強いボールを投げられたらOK。その結果、抑えるのか、打たれるのかは運みたいなものだと考えて。そういう意味で抑えられなかったら仕方がない。逆に、それができなくて、仕方なくストライクを取りにいったボールを打たれることが一番嫌ですね」と語っていたが、その姿勢は変わらない。

“2年目のジンクス”も気にしない。「普段どおりにやっていったら、いい結果が出ると思いますから。キャンプでも調子が良かったので、ケガをしないように開幕に合わせていきたいです」。21歳ながら泰然自若。自分を信じて、我が道を歩む背番号61の背中は大きく見える。

文=小林光男 写真=BBM
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