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40歳で迎えるシーズン。ソフトバンク・和田毅が見せる素敵な年齢の重ね方

 

40歳という年齢を感じさせない和田。シーズン2ケタ勝利も決して不可能ではない


 プロ野球の開幕まで1カ月を切った。ソフトバンクも2月26日に宮崎春季キャンプを打ち上げ。ここからまたもうひと段階ギアを上げて、チームは戦闘態勢に入っていく。この時期は開幕一軍生き残りをかけた若手のアピール合戦に注目が集まるが、そんな若手に負けじと輝きを増しているのが、今季でNPB15年目を迎える和田毅だ。

 キャンプインから精力的にブルペンに入って投げ込みを行うなど元気いっぱいのベテラン左腕は、2月21日に40歳を迎えた。40歳は和田にとって特別な節目。「『40歳まで第一線でやる』というのが入団時の大きな目標だった。まだ1年間投げてないので、達成できたかどうかはシーズンオフに分かるんですけどね」。

 そう言いながらも、現状、開幕先発ローテーション入りは確定的。27日に行われたオリックスとの練習試合(SOKKEN)でも1失点を喫したものの、さまざまな場面を想定して試しながらの3イニングに、順調な調整ぶりがうかがえる。

 いつ見ても本当に若々しい。投げる姿には貫録こそあるが、まだまだ第一線でやっていける力強さを感じさせる。どうして、これほどまでにエネルギッシュなのか。和田に原動力を聞いてみると、入団時に掲げた目標への思いとともにシンプルな答えが返ってきた。

「まずは入団のときに目標に立てた『40歳まで』というところがありますが、一番は“野球が好きだ”ということ」

 少年時代と変わらない野球に対しての“愛”。純粋に野球と向き合っているからこそ、年齢を重ねてもなおパワフルなのだ。2021年シーズン、背番号21は開幕から颯爽とシーズンを駆け抜けてくれるはずだ。そして、野球をもっともっと好きになる。
文=菅原梨恵 写真=湯浅芳昭
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