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セ・リーグ6球団 チームに欠かせない頼りになるベテランは誰だ!?

 

読売ジャイアンツ



 巨人一筋17年目。中島宏之とともに、チーム最年長39歳の“必殺仕事人”と言えば、亀井善行だ。3月26日、DeNAとの開幕戦(東京ドーム)は9回表に2点差を追いつかれる嫌な展開となったが、この裏、代打で送り出されると、DeNAのクローザー・三嶋一輝が投じた3球目のスライダーを右翼席に運ぶサヨナラの一発。「打った瞬間」という当たりは、右翼席を超えドーム壁面を叩く特大のもので、「とりあえず、今年一番の当たり(笑)」とお立ち台で笑顔を見せた。なお、これはプロ野球史上初の開幕戦代打サヨナラアーチ。39歳ベテランの一振りが、これからもチームを救う。

阪神タイガース



 日本ハム時代の2008年から13年連続開幕スタメンを張ってきた糸井嘉男。今季は大学の後輩(近大)でもある黄金ルーキー・佐藤輝明の活躍もあり、定位置だった「右翼」の座を明け渡した。しかし今季40歳を迎える男は、まだまだ衰えを見せない。3月26日、ヤクルトとの開幕戦(神宮)でも3対2と1点リードの7回一死二塁のチャンスで代打として登場。四球を選び後続につなげたが、今季は試合後半の点が欲しい場面での代打出場が増えそうだ。もちろん、先発スタメンも狙っていきながらチームの勝利に貢献していくつもりだ。

中日ドラゴンズ



 12度目の開幕(3月26日、広島戦=マツダ広島)に大島洋平は2安打。2戦目、3戦目も好調をキープし、開幕3試合すべてに安打を放った。得点力不足に悩むチームにとって不動の一番。今年の11月で36歳を迎える年男だが、年齢を感じさせない存在感を見せてチームをけん引している。準備に時間をかけるようにはなったものの、それ以外は「まったく衰えというものを感じない」と断言している。今年から球界最年長選手の福留孝介がチームに戻ってきたのも大きな刺激になっている。「あれほどの実績を残している人。いろいろと教えてもらいたいし、負けられない」と大島。目指すは3年連続の最多安打。2010、11年と連覇の味を知るベテランの存在は優勝を目指すチームには必要不可欠だ。

横浜DeNAベイスターズ


DeNA・大和


 若いメンバーが中心のDeNAでは、今年34歳を迎える大和がチーム最年長となる。今シーズンの二遊間は、柴田竜拓倉本寿彦に加えて、FA人的補償で巨人から加入した田中俊太、新人・牧秀悟も加わり、ポジション争いはチーム内で最激戦区となっている。百戦錬磨の大和も、開幕戦スタメンの座は田中俊と柴田に譲った。それでも3月28日、巨人との開幕第3戦(東京ドーム)に七番・二塁でスタメン出場すると、1打席目に今季初安打を放った。“守備のスペシャリスト”であることに変わりはないが、それ以上にチームの精神的主柱として若手から頼られる存在になりつつある。

広島東洋カープ


広島・松山竜平


 広島で今季も主に五番に座り、ポイントゲッターを担うのが、プロ14年目、今季で36歳になる松山竜平だ。昨季はファーストでシーズンを通したが、今季はケビン・クロンの入団により、再び外野へと戻った。3月26日、中日との開幕戦(マツダ広島)ではノーヒットに終わったうえ、失点に絡む失策もあり、第2戦はスタメン落ち。第3戦はスタメン復帰したが、ヒットなしに終わった。それでも低めの変化球をとらえるうまさがあり、昨年は得点圏打率.324とチャンスに強い打撃への信頼は変わらない。広島打線にとっては「鈴木誠也の後」は常にポイントとなる打順。その重責を担えるのは、この男しかいない。必ず近いうちに打棒爆発してくれるはずだ。

東京ヤクルトスワローズ


ヤクルト・青木宣親


 現役最多、通算173勝左腕の石川雅規に、両リーグで首位打者を獲得した内川聖一ら、チームに欠かせないベテランは数多い。だがやはり、2010、11年には“ミスタースワローズ”の背番号1を背負い、昨季までキャプテンを務めた青木宣親の存在は、なくてはならない。今季の開幕3連戦(対阪神=神宮)でも、3試合連続マルチ安打を放って奮闘。衰え知らずの39歳は、ベンチでも大きな声でチームを鼓舞している。今季からキャプテンを引き継いだ山田哲人は「選手全員が青木さんをすごくリスペクトしていますし、信頼している」と話す。練習も、誰よりもひたむきに取り組む青木。あらゆる面で、チームに好影響を及ぼしている。

写真=BBM
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