3月30日の日本ハム戦でプロ初本塁打を放ったブランドン
高めに浮いた変化球をしっかりと仕留めた。3月30日、日本ハム戦(札幌ドーム)。2回一死一塁で
西武のドラフト6位・ブランドンがプロ初安打となる2ランを左翼席へ放った。
「伸びてくれ、という思いで打球を見ていました。あの場面はエンドランでしたし、とにかく打ちにいく、という気持ちでバットを振りました。ホームランになって良かったです」
2打席目は犠打を決め、3打席目は中前適時打。4打席目は犠飛も放ち、この試合、2安打4打点で11対4の大勝に貢献した。
開幕2戦目、27日の
オリックス戦(メットライフ)に「八番・三塁」でスタメン出場。プロ初打席は空振り三振に倒れるなど、3打数2三振。翌28日の同カードでも8回、打席に立ったが空振り三振と結果が出なかった。
だが、持ち前の積極性は失わなかった。好きな言葉は“I can do it.”。
「父(アメリカ人の父デイビッドさん)から『お前ならできるよ』とずっと言われてきました。高校、大学でもそうですけど、『自分ならできる』と強い気持ちを持ちながら、野球と向き合っていましたね。常に、まだまだこれからというか、自分に可能性があるなというのを思いながらやっています」
長いシーズン、多くの壁が立ちはだかるだろうが己を信じて戦っていく。
文=小林光男 写真=榎本郁也