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タレントは豪華も…DeNA低迷の原因は「固まらないセンターライン」

 

注目される今後の用兵術


4月4日の広島戦(横浜)、今季9試合目で初勝利を飾ったDeNA・三浦監督だが……


 DeNAの三浦大輔新監督は心が休まらないだろう。開幕から2つの引き分けを挟んで6連敗。今月4日の広島戦(横浜)で先発の阪口皓亮が5回無失点とプロ初勝利の快投でようやく白星がつくと、6日の中日戦(バンテリンドーム)は神里和毅が難敵・大野雄大から満塁アーチを放って連勝を飾った。

 巻き返しを狙うDeNAだが、タレントはそろっている。2018、19年の本塁打王・ソト、昨年65試合出場で20本塁打を放ったオースティン、昨年の首位打者・佐野恵太、17年の首位打者・宮崎敏郎と強打者が並ぶが、センターラインがなかなか固定できない。昨年のスタメンマスクを見ると戸柱恭孝が71試合で最多。伊藤光が20試合、高城俊人が15試合、嶺井博希が13試合、山本祐大が1試合と続く。捕手は投手との相性などを考えて複数の選手を起用する形が主流になっていることも配慮しなければいけないが、今年も正捕手を固められないのが実情だ。

 また、二遊間も気になる。昨年は二塁がソトのスタメン出場が最も多く、遊撃は大和倉本寿彦柴田竜拓がレギュラー争いを繰り広げていた。今年も競争の状況は変わらない。二塁は新人の牧秀悟、大和、柴田、巨人にFA移籍した梶谷隆幸の人的補償で獲得した田中俊太、遊撃は大和、倉本、柴田がスタメン出場している。

 球団OBは気になる点を指摘する。

「大和、柴田が二塁、遊撃の両方でスタメン出場しているが、二塁と遊撃は動きが逆で大変なんです。両選手は守備に定評がある選手だが、この起用法は負担が多い。大和は遊撃、柴田は二塁で固定したほうが持ち味を発揮できると思う」

 ソトが復帰した場合は二塁の守備に難があるため、一塁で起用する可能性が高い。現在は一塁でスタメン出場している打撃好調の牧が本職の二塁に回るだろう。遊撃は決め手に欠ける。長期的な視点で見ると高卒2年目・森敬斗を今季中に抜擢する可能性も十分に考えられる。

中堅は打撃好調の桑原がアピールしている


 中堅のレギュラー争いも熾烈だ。梶谷が退団したため、桑原将志が開幕から起用されて好調な打撃でアピール。右翼で先発起用されている関根大気も開幕から6試合連続安打とバットが振れている。神里も負けていない。連敗を止めた2日の広島戦(横浜)が今季初スタメンで、野村祐輔から3回に右中間へ先制の1号ソロ。この一発が決勝打となり、中堅の守備でも4回に鈴木誠也の左中間を抜けようかという当たりを「人生初」のダイビングキャッチ。攻守でチームを救った。6日の中日戦でもプロ初の満塁本塁打を放つなど勢いに乗っている。

 オースティンが復帰すれば右翼で起用されるため、中堅は桑原、関根、神里の3人で競争となる。ソフトバンク、巨人を見れば分かるようにセンターラインが固定されているチームは強い。

 23年前の98年にリーグ優勝、日本一を飾ったときには捕手・谷繁元信、二塁・ローズ、遊撃・石井琢朗、中堅・波留敏夫と「最強の布陣」だった。当時の主力投手だった三浦監督もセンターラインの重要性は身に染みているだろう。まだシーズンは始まったばかり。今後の用兵術が注目される。

写真=BBM

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週刊ベースボール編集部

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