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夏こそ「ジャイアントキリング」を。桐光学園にコールド負けも一歩も引かなかった城山ナイン

 

主将が残した力強い言葉


神奈川県立の城山高は県大会3回戦で桐光学園高に無念の敗退。一番・遊撃手の主将・立原佑介(右端)を中心に、夏へつなげる一戦としていく


 1対10の7回コールド敗退である。残念な結果に終わったが、県立校・城山高のメンバーは一歩も引かなかった。

 4月17日、春1回、夏4回の甲子園出場を誇る強豪私学・桐光学園高との春季神奈川県大会3回戦。夏の県大会のシード権(勝てば16強の第3シード)をかけた一戦である。

 5回裏、6回裏、2度にわたるコールド(5回10点差以上)の危機を、全員で守り切って乗り越えたが、力及ばなかった。桐光学園高は昨夏の独自大会2回戦で敗退(1対11、5回コールド)した因縁の相手である。「城山のジャイアントキリング」が合言葉。強豪校に対して本気で挑んだ過程は、18人の部員(ベンチ入りした2、3年生)にとって、かけがえのない時間となった。

 なぜならば、主将・立原佑介(3年)が力強い言葉を残したからだ。

「(実力では)相手が一枚上でしたが、気持ちの面では自分たちも負けていませんでした」

 前だけを見続けた、城山高のチームリーダー。

「この夏は『城山旋風』を起こす。私学を倒して、一つでも多く、勝ち上がりたい」

 試合後、立原主将は無念を抑えながら後片付けと、ベンチ周辺の掃除を淡々と進めていた。キャプテンが先陣を斬っている姿勢から、城山高のチーム力の高さが見えてきた。

 部活動とは、技術を向上させる場だけではない。高校生として、人間性を高める場。城山高はチーム運営における「組織」を大事にする。学校生活においても、先頭に立って動くことを目指す集団だという。球場を引き揚げる際にも、厳しい表情を崩さぬままだった。春の黒星を、いかに生かしていくか。3年生にとって最後の夏に、その答えが出る。

文=岡本朋祐 写真=川口洋邦

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