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【高校野球】東京都大会決勝は延期。「有観客」での開催を目指す理由は?

 

「無観客」での開催は可能だが……


東京都高野連・武井克時理事長は4月24日、緊急理事会後に記者会見を開いた。25日からの緊急事態宣言の発令に伴い、25日に予定されていた東京都大会決勝の延期を発表した


 4月25日に4都府県(東京、大阪、京都、兵庫)に緊急事態宣言が発令される。これにともない、東京都高野連は24日、緊急理事会を開き、25日に予定されていた東京都大会決勝(ダイワハウススタジアム八王子)を「延期」とすることを発表した。

 24日は準決勝2試合。勝者2校が東京代表として、関東大会(5月15日開幕、山梨)に出場(抽選により暫定順位で参加)する。

 決勝の日程は緊急事態宣言が解除(5月11日)された上で、関東大会後の5月末の土、日曜日を予定。しかしながら、球場が手配できない際には、平日開催の可能性もある。

 仮に緊急事態宣言が延長された場合は6月開催を模索していく。東京都高野連・武井克時理事長によれば、東京都教育委員会からの発令では「無観客」での開催は可能だという。

 しかしながら、「有観客」での開催を目指す。その理由はなぜか。武井理事長は言う。

「選手たちの成長を親御さん、お客さんにも見ていただきたいと思います。子どもたちも、そのほうが喜ばれる。緊急事態宣言中は有観客では実施できませんので、解除されてから実施したい」

 大舞台でプレーしてこそ、意義がある。武井理事長は高校球児への「思い」を続けた。

「高校のすべての部活がそうなんですけど、大都市圏では制約の多い中でこの1年間やってきまして、なおかつ、今年になってもこんな状況が続くとは誰も想像していなかったと思いますが、現状、受け入れざるを得ないが、(大会運営サイドとしては)子どもたちが活躍する場を見出してあげないといけない。安心・安全を第一に大会を進めていきたいですし、これを乗り越えて、夏に向けて準備を進めていきたいと思っています」

 現場は引き続き感染症予防対策を徹底し、試合が開催される日を信じて待つ。

文=岡本朋祐 写真=田中慎一郎
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