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「夏は自分の手で優勝旗を」センバツVも途中離脱の無念を味わった東海大相模・大塚瑠晏の強い決意

 

史上9度目の偉業を目標に


東海大相模高・大塚瑠晏は攻守走の3拍子がそろった遊撃手で、NPBスカウトも注目の逸材だ。急性胃腸炎から復帰後、神奈川県大会準々決勝(対横浜商高)で初めて先発した


 夏への「思い」は誰よりも強い。

 東海大相模高・大塚瑠晏(3年)は横浜商高との神奈川県大会準々決勝(4月24日)で先発復帰(六番・遊撃)した。スターティングメンバーに名を連ねるのは、センバツ2回戦(対鳥取城北高、3月26日)以来である。

 大塚は急性胃腸炎により準々決勝以降を欠場。主将はベンチ入りもできず、10年ぶり3度目の優勝(4月1日)は大阪市内の病院の病室で迎えた。

「自分だけ途中で離脱しましたが、チームが一つになって日本一になったことは大きいことです」

 そう気丈に話すが当然、無念の思いもある。

「夏は絶対にやってやるぞ! と。チームでも一番強いです」

 4月5日に退院し、7日から別メニューで練習を再開し、平塚学園高との3回戦前日(16日)に全体練習に復帰した。約3週間の戦線離脱はやはり、大きかった。筋力が落ち、ベスト体重よりも8キロ減。間食を取るようにして、6キロ戻ったという。

 チームに合流すると、率直に感じることがあった。

「甲子園へ行く前と、雰囲気が違う。勝ったことで満足していないんです」

 3、4回戦は代打出場。そこから1週間が経過し、準々決勝から先発に戻ったが安打はまだ出ておらず、本領発揮はこれからである。

 センバツでは準々決勝以降、門馬敬治監督の次男・功外野手が大塚に代わり「主将代行」を務めた。今春の県大会では、門馬が右腕に主将マークをつけている。

 大塚は「今大会が終わったら、主将に戻ると思う」と見通しを語った後、決意を話した。

「夏は自分の手で、優勝旗を手にしたい思いが強いです」

 東海大相模高は春3度、夏2度の甲子園優勝を誇るが、連覇の経験はない。史上9度目(8校目)の偉業を目標に、大塚は最後の夏を燃え尽きる。そして、深紅の大旗を握り締めるつもりだ。

文=岡本朋祐 写真=大賀章好

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